【小倉記念】イタリアン圧巻のレコードV!シリーズ制覇へ視界良好

[ 2011年7月31日 16:27 ]

 第47回小倉記念(31日・小倉11R芝2000メートル・良18頭、G3)は4番人気のイタリアンレッド(牝5=石坂正)が優勝。勝ち時計は1分57秒3のレコード。浜中騎手、石坂調教師ともに本走初制覇となった。

 各馬きれいに出揃ったスタートから、まず出を窺ったのはホクトスルタン、エーシンジーライン、リクエストソングの3頭。外から競られる形となったが、スルタンは徹底先行の構えでハナを主張して最初のコーナーへ突入していった。隊列は、単独先頭にスルタン、好位をジーライン、ソング、サンライズベガ、コスモファントムと続く中、好位勢から少し離れた中団をイタリアンレッド、その3馬身ほど後ろをナリタクリスタル、さらにその後ろの外をアドマイヤメジャーといった位置取りで続いた。

 前半1000メートルは57秒1で、開幕週の馬場を差し引いてもかなり速いペース。3コーナーを回ったところで、動いたのはファントム。鞍上のムチが入るが、手応えはいまひとつ。好位勢からはジーラインが先頭に立つ勢い。そんな中、3、4コーナーで中団から抜群の手応えで、得意のまくり上げを見せたイタリアンは、大外を回っても余裕の手応え。直線に向くと残り200メートルで早々と前を飲み込み、ゴール前では鞍上が追うのを止めてガッツポーズを見せる余裕の完勝で今夏重賞2連勝を飾った。

 第1戦の七夕賞に続いてサマー2000シリーズ第3戦を制し、同シリーズチャンピオンに向け一歩抜け出したイタリアン。小倉はこれで5勝目となり、「夏女」だけでなく「小倉女」であることも証明してみせた。

 1馬身3/4差の2着に15番人気のキタサンアミーゴ、さらに1/2馬身差の3着には8番人気のリクエストソングが入った。

 1番人気のナリタクリスタルは、道中後方からレースを進めた結果、直線でも馬群に閉じ込められ伸びきれず6着に終わった。 

 ◆イタリアンレッド 5歳牝馬 父ネオユニヴァース、母バルドネキア。社台ファーム生産。馬主は(株)東京ホースレーシング。戦績は17戦7勝。

続きを表示

2011年7月31日のニュース