坂井「力不足を痛感」…デビュー戦は最下位8着

[ 2011年7月31日 06:00 ]

デビュー戦は惨敗だった坂井宏朱

 44年ぶりに誕生した女子オートレーサーの坂井宏朱(27=船橋)が30日の船橋オート4Rでデビュー、最下位8着に終わった。スタートしてスピードに乗れなかった坂井は1周目で後続車につかまり、2周目には最後方。7着からさらに100メートル以上の差をつけられた。場内には元勤務先の仲間の手で“船橋のニューヒロイン”と書かれた横断幕。感謝の気持ちを結果で示したかったが、「緊張して眠れなかったし、レースでは力が入り過ぎて練習してきたことを生かせなかった」と、申し訳なさそうに振り返った。

 デビュー節を2、1、1着で飾ったモトクロス出身の佐藤摩弥(19)とは違ってバイク経験ゼロからの出発。「オートレースが好きな気持ちは誰にも負けない」の思いで訓練を積んできたが、実戦に入ると技術面の差は歴然だった。「悔しいです。先輩方にたくさんのアドバイスをもらい万全の態勢だったにもかかわらず…。力不足を痛感させられた」。会見の後には悔し涙を流すシーンもあった。

 31日の4Rでは後続とのハンデが40メートルから50メートルへ。「落ち込んでいる暇はない。この悔しい気持ちを一生忘れないで、少しでも前に進みたい」と愛車の“J・ロビンソン”とともに初勝利を目指す。

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2011年7月31日のニュース