【アイビスSD】やっぱり牝馬!ヴァーゴウ3連勝で重賞初V

[ 2011年7月17日 16:25 ]

 第11回アイビスサマーダッシュ(17日・新潟11R芝1000メートル・良15頭、G3)は1番人気のエーシンヴァーゴウが連勝の勢いそのままに優勝。勝ち時計は53秒8。福永騎手、小崎調教師ともに本走初制覇となった。また小崎師はJRA通算100勝を達成した。

 夏の新潟名物直千レースは、直前に故障発生のマルブツイースターが競争除外となり、15頭立てでの一戦となった。
 各馬揃ったスタートで幕を開けると、例年ほど外ラチにどっと押し寄せることもなくスムーズな展開。その中からエーブダッチマン、シャウトライン、ヘッドライナー、セブンシークィーン、ジェイケイセラヴィらが先団を形成し、2列目に内のエーシンヴァーゴウ、外のアポロフェニックスが続いた。

 序盤400メートルの通過は、21秒8で平均的な流れ。レース中盤でヴァーゴウが持ち前のスピードで外の各馬を競り落としながら徐々に外へ進路を取り始める。外の馬群からはダッチマンが手応え良く先頭に躍り出ていたタイミングで、ちょうどヴァーゴウと並ぶ形になり併せ馬の真っ向勝負に。残り100メートルまではダッチマンも食い下がっていたが、最後はヴァーゴウが完全に競り落とし快勝した。

 序盤は決して速いペースではなかったが上がり3Fが32秒0と、淡々と流れた上に上がりも遅くならない厳しいレースとなった今年のアイビスSD。スピードとスタミナの双方が求められる中、先行策と外へ進路を取った分の走破距離を考えると上がり31秒8をマークしたヴァーゴウの強い競馬が光った。ヴァーゴウは3連勝での重賞初制覇とともに、サマースプリントシリーズ第2戦制覇を飾った。

 1馬身3/4差の2着には5番人気エーブダッチマン、さらに1馬身3/4差の3着には3番手グループから抜け出た11番人気アポロフェニックスが入線した。

 ◆エーシンヴァーゴウ 4歳牝馬 父ファルブラヴ、母カンザスガール。栄進牧場生産。馬主は(株)栄進堂。戦績は13戦6勝。

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2011年7月17日のニュース