【プロキオンS】スーニ2F連続12秒「いい頃戻った」

[ 2011年7月8日 06:00 ]

<プロキオンS>坂路を駆け上がるスーニ

 ダート路線の実力馬が揃うプロキオンSは激戦必至の好カード。木曜追いはスーニ(牡5=吉田)が雨中の栗東坂路を疾走。しまい重点で力強く伸びてきた。今は心身ともに充実。G1・2勝馬(08年全日本2歳優駿、09年JBCスプリント)が復活Vへのシナリオを描いている。

 スーニの追い切りは坂路単走。ゴーサインが出るとグッと重心を沈めトップスピードへ。最後の2Fは12秒4、12秒3。4F53秒6でまとめた。高島助手が好調をアピールする。「いい動き。荒れた馬場を考えれば、よく動いている。いい頃の出来に戻っている」

 デビュー4連勝で08年全日本2歳優駿に優勝、砂の怪物と騒がれた逸材ももう5歳。昨年4月に東京スプリントを制して以降の11戦は2着はあっても勝ち星はなし。高島助手は「ジョッキー(川田)が言うには昨年のさきたま杯(2着)でスマートファルコンに突き放されて、気持ちが萎えてしまった」とスランプの要因を分析。その上で前走・さきたま杯3着に復調気配を感じ取ったという。

 「この1年間はどこも痛いところがないのに、レースでガツンと行くところがなかった。だけど前走は最後までしっかり走って、久しぶりにスーニらしさを見せてくれた。今は目つきからもやる気が感じられる」。ようやく目を覚ましたGI馬が夏の京都ダート決戦を盛り上げる。

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2011年7月8日のニュース