【羽田盃】16年ぶり浦和馬Vへ!プリンス意地見せる

[ 2011年5月10日 06:00 ]

<羽田盃>浦和所属馬16年ぶりの制覇を目指すキスミープリンス

 南関東3冠路線の開幕戦となるクラシック「第56回羽田盃」が11日、東京・大井競馬場のナイターで行われる。4月のステップ重賞・京浜盃を圧勝した牝馬クラーベセクレタが脚光を浴びる中、雪辱に燃えるのが牡馬の大将格キスミープリンスだ。初めて鞍上に内田博幸騎手(40=JRA)を迎え、京浜盃2着時の2馬半差逆転を狙う。浦和所属馬16年ぶりの羽田盃制覇なるか注目だ。

 キスミープリンスが男の意地を見せる。馬名はかわいらしいが、レースぶりはたくましく、戦績も一流だ。昨年5月のデビュー勝ちから6戦連続連対の4勝目が鎌倉記念快勝。南関重賞勝ち馬第1号になると、G1全日本2歳優駿小差3着で地方最先着。3歳戦連続2着と南関勢同士ではパーフェクト連対を続けている。

 前々走まで好位でソツのないレース運び。休み明けの京浜盃は、大物牝馬クラーベセクレタの逃げ切りを許したが、中団から2馬身半差まで脚を伸ばした。芝とダートの違いこそあれ、クラシックホース(02年皐月賞)の父ノーリーズンから受け継いだセンスと息の長い末脚。逆転を狙える存在だ。「前回は初の大井だったし間隔も空いていたから。体調は良く、最近は落ち着きも出てきた。2度目で当然上積みはあるし差は縮まると思っている」。3年連続浦和リーディングトレーナーの小久保智師(39)は大きな期待を寄せる。

 さらに頼もしいパートナーを得た。大井所属で地方No・1となり、中央移籍した内田博。昨年、2番人気シーズザゴールド初騎乗で、戸崎騎乗の断然人気マカニビスティーに鼻差競り勝ったのは記憶に新しい。「まくってくる脚があるから距離も大丈夫。(前走より)もう少し前に行って持ち味を生かせれば」と小久保師。浦和勢の羽田盃出走は直近が08年ミサトアンバードの8着。Vは95年ヒカリルーファスまでさかのぼる。16年ぶりの快挙へ。キスミーが王子から真の王者になる時がやってきた。

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2011年5月10日のニュース