名牝にまた新たな勲章!ウオッカ顕彰馬に選出

[ 2011年5月10日 06:00 ]

07年の日本ダービーで牝馬として64年ぶりの優勝を飾ったウオッカ

 JRAは9日、07年ダービー、09年ジャパンCなどJRA史上最多タイのG1・7勝を飾ったウオッカ(牝7)が今年度の顕彰馬に選ばれたと発表した。08年選出のディープインパクト以来29頭目。牝馬ではクリフジ、トキツカゼ、メジロラモーヌに続く4頭目。

 現在アイルランドでけい養中で、2日に欧州G1・6勝馬シーザスターズとの間に初子の牡馬が誕生したばかりのウオッカに新たな勲章が加わった。全投票数(186票)の84・4%にあたる157票を獲得。選定基準となる投票数の4分の3に達し、選出対象初年度(90年4月1日~10年3月31日の間に競走馬登録を抹消した馬)でいきなりの殿堂入りだ。

 谷水雄三オーナーは「大変光栄に思います。2日に無事出産し、二重の喜びになりました。(父の)タニノギムレット、ウオッカに続き、子供たちも素晴らしい活躍をしてくれるよう今後も見守っていきたい」と感激の面持ち。現役時に管理し、初子も預かる予定の角居師は「年度代表馬にも選出していただきましたが、競馬史に名を残し、語り継がれていく顕彰馬にも選出していただきうれしく思います。牝馬で選ばれたことは本当に偉大なことだと思う」と喜びに浸った。

 さらなる勲章を得たウオッカは引き続きアイルランドに残り、今シーズンもシーザスターズとの種付けが予定されている。

 ◆ウオッカ 父タニノギムレット 母タニノシスター(母の父ルション)牝7歳 現役時は栗東・角居厩舎所属 馬主・谷水雄三氏 生産者・北海道新ひだか町のカントリー牧場。通算26戦10勝(うち海外は4戦0勝)G1は06年阪神JF、07年ダービー、08年安田記念、天皇賞・秋、09年ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンCの7勝。獲得賞金は約13億2600万円(海外含む)。

 ◇今年度の顕彰馬得票数上位馬◇

(1)ウオッカ(票数=157、得票率=84.4%)
(2)エルコンドルパサー(票数=118、得票率=63.4%)
(3)スペシャルウィーク(票数=29、得票率=15.6%)
(4)アグネスデジタル(票数=7、得票率=3.8%)
(5)サイレンススズカ(票数=5、得票率=2.7%)

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2011年5月10日のニュース