【ヴィクトリアM】心躍る初対戦!アパパネ「懸念材料はない」

[ 2011年5月10日 06:00 ]

<ヴィクトリアM>ブエナビスタ打倒で新女王襲名を狙うアパパネ

 夢の女王対決。昨年の牝馬3冠馬アパパネが1歳上の先輩ブエナビスタとの初対戦に心を躍らせる。

 国枝師もファン目線で対決を楽しみにしている1人だ。「当然、話題にもなるだろうし、ファンの方も盛り上がる要素になる。どんなレースになるのか?どちらが強いのか?世代の違う先輩との対戦は僕自身も楽しみ」。指揮官がこう穏やかに切りだすのには愛馬の体調の良さがある。当初予定した中山記念を熱発でパスし、スライドで始動戦となったマイラーズC(4着)。優勝したシルポートの超スローの逃げで厳しい展開となったが、中団から3F33秒2でしぶとく力強く伸びた。

 「久々だったが、あれはあれで悪くない。もともと休み明けはあまり得意ではないし男馬が相手。大外枠(18番)でもうまく折り合えていた。格好はつけてくれたし十分な内容だったと思う」

 特に指揮官が目を細めたのは、最後まで諦めなかった姿勢。昨年はフル稼働して3冠を奪取し、エリザベス女王杯(3着)まで突っ走った。ひょっとして燃え尽きてはいないか?その心配は杞憂(きゆう)に終わった。

 「3歳の時にあれだけ頑張ったので、古馬になってどうかなとも思っていた。内面的なものは実戦で走ってみないと分からない部分もあるので…。でも、馬はやる気になっていた。3歳で終わったと見られたくはなかったし、あれだけ頑張ってくれて良かったよ」

 中間も順調に乗り込み、主戦・蛯名を背にした4日の1週前追いは坂路で4F50秒1の好時計。久々を叩き、確実に迫力を増している。「体の方も前走と同じぐらい。レースを使うと良くなるタイプ。順調に来ているし、懸念材料は何もない」。師は新女王誕生の瞬間を心待ちにしている。

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2011年5月10日のニュース