美浦トレセン 断水が続き水不足

[ 2011年3月13日 06:00 ]

東日本大震災

 美浦トレセンでは競馬開催が中止となったことを受け、通常の競馬開催日と馬場開場時間を変更して調教を行った。ただ、漏水で液状化した南D(ダート)コースやコース内に段差ができた坂路などは閉鎖され、ポリトラックと南Wコース、北Bコースのみを使用。

 トレセン総務課によると、厩舎や施設の一部に損傷などはあったものの、人馬ともに大きな被害は報告されていないという。一方で12日未明から断水が続き、関係者は水の確保に追われた。トレセン外に住む厩舎スタッフが各自で水を運ぶなどしたほか、美浦村から朝に馬向けの水、昼には人向けの水が供給され、関係者が長蛇の列をつくった。

 水不足とあって調教を見送る厩舎も多かったが、国枝厩舎のG1馬、アパパネとマイネルキッツはコースに入って調整した。国枝師は「こんな地震は経験したことがない。大変だ」と神妙な面持ち。「われわれは馬の体調を整えるだけ」と言葉少なに話した。

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2011年3月13日のニュース