JRA 21日代替で3日間開催へ

[ 2011年3月13日 06:00 ]

東日本大震災

 今週のJRA開催は全て中止となったが、次週は19、20、21日の3日間で開催される見込み。中止された開催が21日に代替される。JRAは12日、緊急対策会議を開き、13日に実施予定の特別登録を行わないことを発表。その中で、中止した重賞競走などを次週に移設する方針を明かした。また、競馬場の被害状況を考慮し、4月9日から始まる福島開催中止が濃厚となった。

 地震によるJRAの開催中止は95年の阪神淡路大震災以来。今週の開催は中山、阪神、小倉3場全て中止となった。JRAは、次週の競馬開催に向けて、緊急対策会議を開く一方、競馬場、ウインズ全施設の点検作業、復旧状況の確認を進めた。

 現在開催中の3場では中山のスタンド3~5階の天井が一部落下していたが、芝、ダート、障害の全コースの異常なしを確認。阪神、小倉は被害はなかった。JRAでは12、13日に中止した重賞などを次週に移設する方向で検討しており、13日に実施予定だった特別登録は行わず、14日に次週の競馬番組を決め、15日に特別登録を行う方針。桜花賞(4月10日、阪神)の優先出走権が与えられるトライアルのフィリーズレビュー、アネモネS(オープン特別)は日程的にこれ以上先延ばしできない事情もあり、次週は19、20日に実施予定のフラワーC、スプリングS、阪神大賞典、ファルコンSの4重賞に加え、中止になった桜花賞トライアル2競走と中山牝馬S、中京記念も組み込まれる。中止となった72レースを2日間だけで消化するのは難しいため、代替開催を21日の祝日に施行する可能性が大きい。このため、19、20、21日の3日間で平地重賞7競走とアネモネSを行うことになる。

 また、被害が甚大だった福島競馬場について小畠薫JRA理事は「競馬場周辺の住民もかなりダメージを受けている。現在は開催に向けて全力を尽くしていますが、周辺の被災状況、情勢などを考えると、開催は難しいかもしれません」と説明。春の福島開幕まで1カ月を切っていることから開催中止は避けられない状況だ。

続きを表示

2011年3月13日のニュース