【チューリップ賞】レーヴディソール“馬らしく”4馬身先着

[ 2011年3月3日 06:00 ]

CWコースで抜群の伸び脚を見せたレーヴディソール

 3着までに桜花賞優先出走権が与えられる「チューリップ賞」組では3戦3勝のレーヴディソールが万全の動きを見せつけた。

 レーヴディソールがCWコースで絶品の伸びを披露。6F85秒8~11秒7としまい重点の内容で、内に併せたタイムズアロー(3歳新馬)を瞬く間に4馬身も突き放した。これには松田博師もニンマリだ。

 「先週しっかりとやっているし、サッとやっておけばいい、と言っておいた。先週もそうだったけど(乗り手が)何もせずにスッと抜けてきた。今のところは素軽い方がいいよ」

 追われての俊敏さがセールスポイントだ。2歳女王の座を射止めたのも、天性の切れ味がなせる業だった。前走・阪神JF1着の後はNFしがらきへ短期放牧。春のG1シリーズを戦い抜くためオーバーホールして備えた。馬体は「ちょっと大きくなったんとちゃうかな」とトレーナーは成長を認める。そしてこの中間気配を総称して「やっと馬らしくなってきたな」と表現した。

 2歳時は顔立ち、体付きともに幼く、そのあどけなさを「ウサギの子供やで」と言っていたほど。走らせるとピッチ走法で、ピョンピョン跳びはねるようにも見えた。それが徐々に体は丸みを帯びて、フォームには伸びが出てきた。これが「馬らしく」の真意だ。

 その一方でおとなしさは変わらない。先輩・ブエナビスタと同じく従順で、順調に調教を積むことができている。松田博師は「能力が五分ならおとなしいヤツにはかなわない」と自信を見せる。

 鞍上の福永は1週前追いに騎乗。実戦を前に言葉からにじみ出るのは自信だった。

 「太め感もないし、動きもいい。調教だけ見たら文句を言うところがない。動ける状態だと思う。阪神マイルは乗りやすいコース。不安はない」

 結果を求められる立場ながら、陣営から漂うのは余裕ばかり。まさに堂々と受けて立つ構えだ。

続きを表示

この記事のフォト

2011年3月3日のニュース