【JCダート】吉田豊「力があるのは証明済み」

[ 2010年12月3日 06:00 ]

中央G1制覇を目指すオーロマイスターと吉田豊騎手

 ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は、大外16番に入ったオーロマイスターに騎乗する吉田豊(35)に迫った。

 ――オーロマイスターですが最近はずっとシャドーロールを着けての競馬。
 吉田豊 別に物見したりする癖があるわけではありません。厩務員さんが繊細な方なので、飛んでくる砂を防止する意味合いもあってやっているのだと思います。
 ――前々走(南部杯1着)ではエスポワールシチーを撃破。
 はい。位置取りも折り合いも理想的。その結果、強い馬を破ることができました。
 ――スタートがいつも以上にいい感じだった。
 そうですね。外枠だったのであまり外を回る競馬にはしたくなかった。でもスタートが決まったので、いいところを回ることができました。
 ――道中掛かる面もある馬ですが、この時は折り合っていた。
 はい。1600メートルという距離も良かったのでしょう。うまく流れに乗ってくれました。
 ――うまく内を閉めて直線で追うと一気に加速。
 内だけは開けないように注意しました。直線を向いてからの伸びは今まで見せたことがないくらい。乗っていても驚くほどビューンと伸びてくれました。
 ――前走(JBCクラシック10着)は終始外を回らされた。
 最初のコーナーに入る前に外からスマートファルコンが行きました。ついて行ければ良かったんだけど、内の馬も行く構えを見せたのが何頭かいて、外を回らされてしまいました。
 ――他馬とぶつかった。
 はい。それでガツンとハミをかんで折り合いを欠いてしまいました。ああいう形になると苦しいですね。
 ――3コーナーでは手応えが怪しくなった。
 向正面でようやくハミが抜けたけど、そうしたらもう息が上がっていました。前走に関しては最悪の形になってしまっただけ。参考外です。
 ――前走後は少し楽をさせた?
 そうですね。馬が硬くなってしまった感じがしました。だから少し楽をさせてほぐす方を中心に調整しました。
 ――そのため少し太い?
 いったんは太くなったと思います。でも1週前に強めに追ったし、輸送もあるのでレース当日はいい感じに絞れてくると思います。
 ――最終追いの感触は?
 しまい重点で、これは予定通り。動きは良かったし、満足のいくものでした。それなりに仕上がったと思います。
 ――ある程度、前へつけたい?
 それより他馬の後ろへつけてうまく折り合わせたい。そういう競馬ができるように乗りたいです。
 ――エスポワールシチーを破った実力を見せてほしい。
 本当ですね。力があるのは前々走で証明済み。1800メートルも問題ないので何とか力を出せる競馬をさせてあげられるように頑張ります。

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2010年12月3日のニュース