【桜花賞】ギンザボナンザ“第1のハードル”乗り越えた

[ 2010年4月7日 06:00 ]

<桜花賞調教>桜並木をバックにキャンターで走るギンザボナンザ

 【サクラサク 栗東留学生(1)】アネモネS快勝から6日後の3月19日。ギンザボナンザは美浦から栗東に移った。全休明けの6日、池上助手は「栗東入りはリスクもあるし、一つの“賭け”だった。吉と出るかは分からないけど現時点で少なくとも凶に出てない」と穏やかな口調で切り出した。

 栗東留学と言うと、その効用がアピールされることが多いがデメリットもある。3歳牝馬に過酷なレース直前の美浦~阪神の長距離輸送を回避できる一方、美浦~栗東、栗東~阪神の“2段輸送”がある。慣れない栗東の環境に戸惑い、食欲が落ち体調を崩した例も過去にはあった。
 しかし、ボナンザは“第1のハードル”は乗り越えた。「栗東入りの最大の目的は輸送対策」。近場の中山や東京の輸送でも体が減るタイプ。先週1日の1週前追い後の計量で、アネモネSの追い切り後と同じ454キロだった。「美浦から栗東の輸送で10キロ近く減った体は戻った。バリバリとはいかないけど、美浦と同じぐらいカイバを食べてくれるし雰囲気も美浦の時と一緒」と池上助手は手応えを得ている。アネモネS出走時が450キロ。これなら、レース当日の栗東~阪神の輸送減を差し引いても、ほぼ同じ体で挑めそうだ。栗東入りの賭けは結実しようとしている。(特別取材班)

続きを表示

2010年4月7日のニュース