【JC】8歳馬再び!シェイディが化ける!

[ 2009年11月26日 07:13 ]

 【G1ドキュメント=美浦25日】前日からの雨で美浦トレセンは馬場がぬかるんで歩きにくい。それでも、北馬場に向かう寺下の足取りは軽かった。03年のデビュー当時から注目していたエアシェイディの調教を楽しみにしていたからだ。

 スタンドに到着すると、すぐさま角馬場にいるシェイディの姿を肉眼で発見。追い切りは新人・小野寺(レースは後藤)を背にダートコースで行われた。リアルフリーダム(2歳新馬)を3馬身後方から追いかけ、直線で外から楽に並びかけた。終始馬なりのままだったが、キビキビした脚さばきで、いっぱいに追われた僚馬に対して半馬身先着。6F80秒1~1F12秒7。軽快な動きを見届け、すぐに伊藤正師を捜した。
 階段を15段ほど下りると幸運にも師の姿が。「走りやすい馬場だったから時計はこれくらいで十分。いい状態をキープしている。前走(天皇賞8着)は外枠からでかわいそうな競馬だった。最後は馬があきらめて、やめてしまっただけ」と巻き返しを誓った。8歳馬だが、長期休養を挟み、まだ33戦しかしていない。師は今秋、大ブレークしてターフを去った同じ8歳馬を例えに出して説明した。
 「カンパニーのように上がり目はあるはず。馬はまだまだ若い。お化けは嫌だけど、この馬にはここで化けてほしい」と冗談交じりに答えられるのは、自信があるからだ。馬名のシェイディは、世界中で人気のある米ラッパーのエミネムの愛称にちなんでつけられた。大舞台で世界の強豪相手に“化ける”かもしれない。

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2009年11月26日のニュース