【新潟2歳S】豪快!クロフォード猛追デモ!

[ 2009年9月3日 06:00 ]

<新潟2歳S>エトワールドール(内2457)と併せで追い切るクロフォード(外383)

 「新潟2歳S」の追い切りが美浦、栗東トレセンで行われた。福島で勝ち上がった後、ここまで待機したクロフォードは内田博幸(39)を背に、併せ馬で力強く先着。英遠征で受けた騎乗停止が明ける同騎手の手綱さばきにも期待がかかる。

 ポリトラックコースでエトワールドール(3歳未勝利)を7馬身追走したクロフォード。徐々に差を詰めたが、外を回ったこともあって4コーナーで前とは3馬身差。だが直線で内田がゴーサインを出すと、四肢がうなりを上げた。残り100メートルで追いつき、一気に前へ。ラスト12秒7。僚馬に2馬身差をつけた。
 「最後の反応を見たかった。あまり接近すると直線が馬なりになってしまうから。しまいは伸びた」。この程度は当然といった表情で、内田は振り返った。新馬勝ちは福島最終週。馬場は荒れ、小雨まで降る過酷なコンディションの中、外から差し切った。その時点で“新潟2歳Sはこの馬で”と決めていた。「なかなか福島であの競馬はできない。今回もしまいの脚を生かすことになるだろう。ここでもヒケは取らない」と名手の信頼は絶大だ。
 二ノ宮師は「追い切りは時計、内容とも申し分なかった。前走は直線を向いて予想通りの脚。直線長い競馬場で、どんな競馬をするか見てみたい」と上機嫌で語った。吸い込まれるような美しい青毛。父の父サンデーサイレンスによく似た形の流星も目を引く。「非常にきれいな馬。人間でいえば美人」と指揮官もベタぼれの様子だ。
 英・シャーガーCでのムチの不適切使用により、8月22~30日まで騎乗停止となった内田には力の入る一戦。丸2週間もレースから離れたのは地方時代にもなく「やっと来たな、という感じ」。25日にはJRA競馬学校で騎手候補生相手に講義。未来のライバルから、いい刺激ももらった。2位の武豊(85勝)は迫っているが先週終了現在、依然としてリーディング首位(90勝)をキープ。「きん差で競った方がいい。その上で首位を獲れたら」。史上初の中央、地方でのリーディング首位へ。内田のスパートがクロフォードとともに始まる。

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2009年9月3日のニュース