【小倉記念】レーツェルG2、2勝の底力発揮

[ 2009年7月29日 06:00 ]

G2、2勝の実力馬、マイネレーツェルがデビューの地、小倉でスランプ脱出を図る

 夏は牝馬だ。サマー2000シリーズ第3戦「第45回小倉記念」に出走予定のマイネレーツェルが、しっかり乗り込んでグンと調子を上げてきた。G2、2勝の実力馬がデビューの地、小倉でスランプ脱出を図る。新潟NST賞では、G1馬ゴスホークケンが復権を目指し、初ダートに挑む。

 どんよりした曇り空の栗東トレセン。元気いっぱいに坂路2本のメニューをこなしたのがG2・2勝の実力馬マイネレーツェルだ。小柄な牝馬にもかかわらず、調整内容はハード。その意図を五十嵐師が説明する。
 「稽古をしっかりやっておいた方が落ち着く。ほとんど毎日、坂路で2本乗っている。あす(29日)の追い切りもビシッとやる。最近は本当にカイバをペロリと食べるから、すぐに太ってしまうぐらいだよ。3歳春は、どうやって体を維持させるか悩んでいたのに」
 Vマイル17着、マーメイドS9着と今春の2戦は精彩を欠いた。休み明けのG1は、減った馬体を戻しながらの調整。前走時はゲート練習中心だった上、直前にはしっかりと追い切れなかったからだ。今回は1カ月間、厩舎に置いたまま入念に乗り込んだ。ガラリ一変を期待できる態勢だ。
 「先週の稽古でも動いているし、調子は良さそう」
 23日には坂路4F51秒8をマーク。今週も手加減するつもりはない。小倉はデビュー勝ち、フェニックス賞2着、2歳S3着と早い時期に活躍した舞台。それ以来の登場で小倉のファンにも、たくましく成長した姿を見せてくれるはずだ。
 開幕週は時計が速い決着が続いたが、先週が雨中の開催で、馬場の内めは荒れてきた。重賞となれば流れは遅くならないだろう。差し馬勢にもチャンスはありそうだ。
 「今度は前半の流れが違うだろうし、自分の競馬で力を見せてほしいね」
 サマースプリントは牝馬が連勝。“夏は牝馬”の格言を、あらためて印象づけている。サマー2000にも当てはまっていい。新コンビ福永も一発を狙っている。(原口 公博)

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2009年7月29日のニュース