【小倉記念】重賞でも勝ち星アンコール

[ 2009年7月28日 06:00 ]

<小倉記念>勢いナンバー1のテイエムアンコール

 サマー2000シリーズ第3戦「小倉記念」は大混戦ムード。ハンデ戦でもあり、波乱必至だ。“夏場は格より調子”で、上がり馬テイエムアンコールに注目。1000万、1600万を連勝中と勢いは一番。小倉コースにも実績があり、重賞初Vも夢ではない。

 テイエムアンコールは、テイエムオペラオーと同じオペラハウス産駒。皐月賞Vなど、3歳時から活躍したオペラオーとは違い、典型的な晩成型。条件戦でじっくり力をつけて5歳の今年、ついに本格化した。

 ここ2戦が実に強い内容だ。中京・長久手特別は好位から積極的に仕掛けて力ずくで勝利をもぎ取り、昇級の前走・垂水Sは後方で折り合いをつけて最速の上がりで豪快に差し切った。斎藤助手は「以前はちょっとひ弱いところもあったけど、今はしっかりしてきた。それが安定した走りにつながっているんだろうね。今は上り調子で来ていると思う」。
 夏に重要なのは勢い。その点で1000万を制し、返す刀の中1週で準オープンをものにしたこの馬は申し分ない。「疲れがたまっていなければいいけど」と斎藤助手は気遣いながらもひそかな自信がにじみ出る。「昨年の小倉で勝っているし、夏場に弱いってことはないからね。コースとの相性もいいよ」

 小倉での出走は下級条件に限られるが、4戦して3連対。馬券圏内を外したことがないとあれば上出来。「折り合いをつけ、前走みたいな競馬ができれば楽しみは持てるよ。あとは展開ひとつ。ただ、そう緩いペースにはならないでしょう?」。相手関係を見据えるところが、期待の大きさの表れだ。陣営の読み通り、マーメイドSを逃げ切ったばかりのコスモプラチナがいればスローは考えづらい。先行争いが激しくなればなるほど、テイエムアンコールには願ってもない展開となる。

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2009年7月28日のニュース