【ダービー】ライジンいい!尾形師強気コメント

[ 2009年5月27日 06:00 ]

坂路を駆け上がるケイアイライジン

 【万哲の軸馬探訪】全休日明けの26日。トレセンではダービーに向けての最終調整へ陣営が動きだした。「軸馬探訪」で美浦トレセンを取材した万哲は尾形師の強気のコメントとともにケイアイライジンに注目。アントニオバローズとともにプリンシパルS組に熱視線を送った。

ダービー勝ち馬予想

 本当に、アンライバルドの“1強”か?26日朝、否定してくれる人がいればと思いつつ、美浦トレセンを歩いていると…。意外にもすぐ見つかって驚いた。
 「オークス(ブエナビスタ)みたいに飛び抜けた馬はいない感じ。展開も速くなりそう。脚の使いどころが難しい競馬になるのでは?」。(P調教師)
 「1強?力を出し切れば、ロジユニヴァースは相当強いと思うんですけど」。(Q騎手)
 僕の感覚ではヴィクトリアマイルの◎ウオッカ級の“鉄板”とみていたが、そうでもないようだ。アンライバルドに負けた他の皐月賞組の検証は明日以降にするとして…。新興勢力の話を。関東ではプリンシパルSを勝ったケイアイライジン陣営のトーンが上がっている。尾形師が熱弁だ。「けさ(26日)の坂路を登る姿を見ても、びっくりするぐらい良くなっているね。1週前、松岡が乗って持って行かれて、馬体減を心配していたけど…。逆に体の張りなんかは良くなっている」。
 上積みと聞いて、ピンとくるものがあった。96年に創設されたプリンシパルSがダービーと無縁(別表)なのは百も承知。ただよく調べるとダービーの権利獲りに躍起になった揚げ句、本番では“ガス欠”だった馬の多いこと。05年エイシンニーザンは3歳になってダービーが8戦目と過酷なローテーション。逆に、ダービー2着と最高の結果を残した96年ダンスインザダークは3歳になって4戦目が本番。ライジンも同じ4戦目。ニュージーランドT除外の不運が今となっては吉。無駄なレース数を減らし、ゆとりのローテーションで臨めるのは大きい。勝ち時計1分59秒9も2000メートルに変更された03年以降、2位の好時計。1週前追いに騎乗した松岡も「すごくタフな馬。掛かってしまった1週前追いでもしまいはしっかりしていた。GIに乗るためにジョッキーをやっているのだから。先生(尾形師)の期待に応えたい」とキッパリ。この好気合、あの天皇賞・春(マイネルキッツ)と同じでは…。
 で、そのプリンシパルSで◎を打った馬も気になってきた。そう、2着アントニオバローズだ。角田が正攻法に徹し、ライジンと頭差。なんと、こちらも3歳になってダービー本番が同じ4戦目。余力たっぷりのはずだ。不気味なプリンシパルS組の2頭、最終追いのチェックは必見だ。

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2009年5月27日のニュース