同期の絆がマッハを後押し

[ 2009年5月27日 06:00 ]

 【G1ドキュメント美浦=26日】午前5時半の開門直後に坂路を上がったマッハヴェロシティに寄り添う武藤師を見つけると、小田は急ぎ足になった。開業7年目で念願のダービー初出走。声が弾むのも当然だ。

 「僕も含めてスタッフ全員、力が入っているんですけど…。それがいい意味で馬に伝わってないのがいい。きょうもいつも通り、馬の方はリラックスしてますね」
 指揮官も普段通り、柔和な表情だ。トライアルの青葉賞(2着)でダービー切符を獲得。くしくも柴田善は競馬学校騎手課程時代の同期だ。「同期?あいつは1人、学校時代から飛び抜けて出来が良くて。出来の悪かった岩戸と僕の2人がこうして先に調教師だから不思議…。まあそんなことでここ一番、頼りになりますね。ダービーの出走権を最後でつかめたんだからラッキーはラッキー」。同期の絆(きずな)がたぐり寄せた晴れ舞台。小田はマッハの強運を感じずにはいられなかった。

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2009年5月27日のニュース