デグラーティア無敗Vへ突き放した/阪神JF

[ 2008年12月11日 06:00 ]

DWコースで併せ馬に先着、軽快な動きを見せたデグラーティア

 無敗の戴冠へ態勢は整った。3戦3勝の小倉女王デグラーティアはDWコースでの併せ馬で最終リハーサル。先行したエリモデュカス(2歳新馬)に外から4角で並び掛けると、余裕残しの手応えのまま5馬身突き放した。

 「自分の思った通りの追い切りができた。放牧から帰ってからどんどん良くなってきているし、ファンタジーSを飛ばしたことも正解だったと思う。出ていたら、お釣りがなかっただろうからね」。朝モヤの中、軽快なフットワークを披露した2歳牝馬に宮本師が目を細めた。栃木県産で当歳セリの価格は800万円、デビュー前は目立った存在ではなかった。だが、実戦に行ってのレースセンスの良さは特筆もの。しかも1戦ごとに力を付けている印象だ。3カ月ぶりのレースとなるがリフレッシュ放牧で体も大きく成長した。
 「小倉の時は正方形に近かった馬体も、体長が伸びて、長方形になってきた。新馬戦から好位抜け出しで勝っているし、距離が延びても大丈夫だと思っていますよ」(同師)
 3日にはデビュー以来コンビを組んでいる浜中を背に、DWコースでハードな1週前追い切りを消化。このひと追いで馬の気持ちにもスイッチが入った。最終追い切りの手綱をとった今野助手が仕上がりに自信を見せる。
 「先週ビッシリやっているから、きょうはサッと。先週よりも間違いなく良くなっています。いい感じで気合も乗っているしイレ込んでもいない」
 無敗で2歳女王になれば05年のテイエムプリキュア以来の快挙。小倉2歳Sで宮本師、浜中の“ダブル重賞初V”をプレゼントした孝行娘が、今度はG1のビッグタイトルをもたらそうとしている。

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