2着姫 マイアまず古馬討ち/クイーンS

[ 2008年8月12日 06:00 ]

 桜花賞、オークス連続2着のエフティマイアは成長した馬体を武器に「クイーンS」で秋華賞(10月19日、京都)への弾みをつける構えだ。

【登録馬


 桜花賞はレジネッタに半馬身差、オークスはトールポピーに頭差…。春2冠はともに直線でいったん先頭に立ちながら銀メダルに終わったエフティマイア。秋華賞で雪辱の金を狙うが、そのステップに選んだのは古馬相手の重賞だった。あえて厳しい道を歩む理由を鹿戸雄師は「簡単にはいかないだろうが、このあたりでいいメンバーとやっておかないと強くなれない」と説明する。秋華賞の後に控えるエリザベス女王杯を見越しての判断でもある。「ローズS(9月21日、阪神)から始動すれば女王杯までに3度関西へ輸送しなければならない。暑い時期に美浦に戻すリスクも避けたい」(同師)と計算ずくのローテーションだ。
 オークス後はミホ分場(茨城県)、ノーザンファーム空港(北海道・苫小牧)で英気を養い、今月3日に札幌競馬場入り。オークスで432キロだった馬体が現在440キロ台後半をキープ。「ふっくらしていい感じ。いい意味で成長した」と師は目を細める。引退した矢野進師の管理馬を引き継いだのが今年3月。手探りの中で迎えた春2冠で結果を出せたことが陣営の大きな自信となった。まずは桜の女王に借りを返して、秋の京都を目指す。

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2008年8月12日のニュース