三浦に負けず劣らずの素材・平野

[ 2008年8月8日 06:00 ]

 【東西ドキュメント発 美浦7日】先週、40勝目を挙げた新人・三浦の評判がうなぎ上りだが、三浦に続く素材がまだいると鈴木は感じている。現在、二ノ宮厩舎に所属してトレセン実習に励む平野優候補生だ。さわやかなあいさつぶり、オジサン記者と話しても物おじしない度胸。しなやかな体つきが馬上でさまになるのもいい。

 出身は府中。家族と競馬場に行き、徐々に馬の魅力にひかれていった。本来は三浦とともに今年3月デビューの予定だったが、じっくり育てたいとの周囲の判断で、在校を1年延ばすことに。平野にはつらい決定だったが、今は納得しているという。「以前は精神的に弱く、人にも馬にも負けていた。今はもう大丈夫。弱気や守りの気持ちはない。この1年は決して回り道ではなかった」と話すと、次の調教馬へ、ひらりとまたがった平野が、鈴木の目にはたくましく映った。

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2008年8月8日のニュース