黒エンブレム ピンカメ再現!?/オークス

[ 2008年5月24日 06:00 ]

 関東の伏兵は予想以上の体力の持ち主だった。20日に坂路4F54秒1という想定外の時計で上がってしまったブラックエンブレム。翌21日に予定通り坂路で追い切りを消化(4F51秒6)したが、報道陣の間には「3歳牝馬にはさすがに過酷だったのでは」という声も上がった。だが23日、角馬場で自らまたがった小島茂師は「いやあ安心した。追い切る前より硬さが取れた」と喜びの声を上げた。

 大目標のオークスを前に急激な地力強化か。思い出すのは昨年、NHKマイルCを勝ったピンクカメオ。桜花賞前は栗東で調整。桜では結果を出せなかったが、続くNHKマイルCで17番人気の低評価を覆す追い込みVを決めた。栗東で調整したから即、強くなったわけではないが、栗東の持つ独特の雰囲気、負荷の掛かる坂路がいい刺激となった可能性はある…国枝師はそのような主旨のことを話していた。
 ならば同様の現象がブラックエンブレムに起こっておかしくない。ホームの美浦に帰った喜びか、明らかにリラックスしている。「本来の姿に戻ったようだ」と同師は頼もしげに語る。あっと驚く大逆転劇があるかもしれない。

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2008年5月24日のニュース