豊でポップが本気モード/阪神大賞典

[ 2008年3月20日 06:00 ]

武豊ポップはCWコースで気合のこもった3頭併せ

 先週とは一変した走りだった。ポップロックは武豊を背にCWコースで3頭併せ。後ろから徐々に差を詰めると、アルヴィス(4歳1600万)を置き去りにして、逃げ込みを図るフサイチクリヨン(3歳500万)に並びかける。ゴール前では1馬身突き放した。6F83秒1~1F12秒0。3歳牝馬ブーケフレグランスと併せて後れを取った12日の1週前追い切りとは雲泥の差だ。

 「先週は少し重さがあったけど上向いているね」。武豊も上昇ぶりを感じ取った。歴戦の古馬とあって、普段の調教では全力で走ろうとしない。だが、最終追いではレースが迫っていることを察知したのだろう。本気モードに入った。酒井助手は「精神面のひ弱さが解消された。(普段の調教で全力を出さないため)走れる体形にする難しさがあるが、今はちょうどいい感じ」と仕上がりに太鼓判。「昨秋4戦の疲れを放牧でしっかり取って、帰厩してからは週ごとに良くなっている感じ。計算通りです。ここをステップに、なんとかG1を獲らせたい」と春の盾を見据える。2月下旬から坂路調教を開始し、追い切りも6本消化。臨戦態勢は整った。

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2008年3月20日のニュース