トウコン吉兆?超平凡14秒4/平安S

[ 2008年1月24日 06:00 ]

平安Sに向けて坂路で追い切られたメイショウトウコン

 「第15回平安S」では、連覇を目指すメイショウトウコンが追い切られた。タイムは遅いが実戦タイプで問題はない。

【平安S(G3)
調教タイム


 数字にだまされるな!連覇がかかるメイショウトウコンの坂路での追い切りは4F56秒4~42秒0~14秒4と超平凡。未勝利馬でも楽に出せる地味な時計だった。それでも昨年もCWコースの追い切りは最後バタバタ。道中のペースが緩いにもかかわらず、ラスト1Fは歩くように15秒3。これが嫌われ、9番人気の低評価だった。
 今年もタイムだけを見れば手を出しづらいが、じっくり動きに目を凝らせば出来の良さは伝わってくる。水分をたっぷり含んだ重い馬場でもフォームに乱れはない。残り1Fで気合をつけられると最後まで集中力を保って駆け抜けた。松下助手が「やっぱり時計は出ないねえ」と苦笑いするが、感触は決して悪くはない。「もともとウッドチップコースでは動かないけど乗っていると、そんなに遅い感じはしない。以前に比べカイバを食べるし使い減りしなくなった。力をつけているしレースではきっちり走ってくれる」。典型的な実戦タイプなのだ。
 昨年は平安Sを鮮やかに差し切った後も東海S、エルムSを制覇。JCダートや東京大賞典でも好走してダート路線の主力として地位を築いた。さらなる飛躍が期待される今シーズン、まずは連覇で好スタートを切りたい。林調教厩務員は「輸送すると、どうしても馬体が減ってしまう。滞在がベストで、次は輸送距離が短い競馬場。京都なら何も不安はない」
 基本的に先行有利のイメージがある京都ダートだがこの馬は2勝、3着1回の好相性。今年も極上の切れで一気に勝負を決める構えだ。

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2008年1月24日のニュース