遠藤賢司さん死去 70歳 胃がん…漫画「20世紀少年」主人公モデル

[ 2017年10月26日 05:30 ]

シンガーソングライターの遠藤賢司さん(2013年5月撮影)
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 ヒット曲「カレーライス」や名盤「東京ワッショイ」などで知られ、「エンケン」の愛称で親しまれたシンガー・ソングライターの遠藤賢司(えんどう・けんじ)さんが25日早朝、胃がんのため東京都内の病院で死去した。70歳。茨城県出身。葬儀は家族のみで営み、年明けに音楽葬を行う予定。

 所属事務所の発表によると23日に入院。翌24日に容体が急変した。昨年6月にがんを公表。音楽活動をしながら闘病していたが、8月ごろから入退院を繰り返すようになり、今月19日に大阪市で予定していたライブを中止した。

 大学入学直後、FENでボブ・ディラン(76)の「ライク・ア・ローリング・ストーン」を聴いて感動し、全くの素人から音楽を始めた。

 英パンク・ムーブメントに触発された79年のアルバム「東京ワッショイ」はパンクにとどまらない多彩さで芸術的評価も高い。浦沢直樹氏(57)の漫画「20世紀少年」の主人公のモデルとされる。09年公開の同作の映画版に出演するなど俳優としても活動した。

 ◆遠藤 賢司(えんどう・けんじ)本名同じ。1947年(昭22)1月13日、茨城県生まれ。67年に明治学院大に入学。69年にシングル「ほんとだよ/猫が眠ってる」でデビュー。「はっぴいえんど」のメンバーらと交流を深める。71年のアルバム「満足できるかな」の収録曲「カレーライス」が翌年シングル化され10万枚のヒット。サッカーの愛好家としても知られる。

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