えっ!ONE PIECE実写化?ネタ元は中国 集英社は完全否定

[ 2016年6月18日 05:55 ]

 米ニュースリリース配信会社「ビジネスワイヤ」が16日に人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の実写映画化を中国企業が計画しているとのニュースを配信したことについて、漫画の出版元である集英社が17日、完全否定した。

 配信された内容は、中国企業が原作者の尾田栄一郎氏から著作権を16億円で購入し、実写映画化を計画しているというもの。主人公・ルフィ役を俳優の窪田正孝(27)、ヒロイン役を中国のアイドルグループ「GNZ48」の謝蕾蕾(シェ・レイレイ)が演じるとしている。

 集英社は本紙の取材に「映画化も、原作者が版権を売ったという事実もありません」と説明。日本の映画関係者も「16億では安すぎる。出版社を通さずに原作者と直接やりとりをするのも、日本の映画製作のやり方ではありえない」と指摘。作品の価値やグッズ展開を含め、実写化される場合は、さらに高額になることが見込まれるという。

 また、ヒロインのシャーロット・プリンを巡ってはネット上のファンから「最近原作に出てきたプリンが映画に出るわけがない」「プリンのエピソードが完結してないのに映画はないのでは」と疑問の声が上がっていた。プリンは4月25日発売の「週刊少年ジャンプ」で初めて登場したキャラクターで、単行本では最新の81巻でも登場していない。ビジネスワイヤが連載中のジャンプ誌面のプリンの画像を掲載したことに、コミック版を購入して同作を楽しんでいるとみられるファンからは「ネタバレ」「勝手に見せるな」など批判が寄せられている。

 「ビジネスワイヤ」の日本法人である「ビジネスワイヤ・ジャパン」は本紙の取材に「中国のクライアントからニュースリリースが送られてきて、それを配信した。リリースの配信元については調査中」とした。真偽も出所も不明なニュースに、ネット上では「中国大丈夫か」との声も相次いでいる。

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2016年6月18日のニュース