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カネロ、3-0判定勝ち 宿敵ゴロフキンとの因縁にケリ「友よ、ありがとう」

[ 2022年9月19日 04:30 ]

WBA&WBC&IBF&WBO統一世界スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦   〇サウル・“カネロ”・アルバレス 判定 ゲンナジー・ゴロフキン● ( 2022年9月17日    米ネバダ州ラスベガス T―モバイル・アリーナ )

宿敵のゴロフキン(左)に強烈な右ストレートを見舞うカネロ(AP)
Photo By AP

 宿命の対決に決着がついた。かつてミドル級の頂上を争った両雄の3度目の対戦は、スーパーミドル級4団体統一王者のカネロ(赤毛の意)ことアルバレスが、ミドル級2冠王者ゴロフキンに3―0で判定勝ち。採点はジャッジ2人が115―113、1人が116―112だった。いずれも判定が議論を呼んだ過去2戦とは異なり、カネロが明白な勝利でゴロフキン戦2勝1分けとした。

 試合前は非難の応酬を繰り広げていた2人が握手を交わして抱き合った。採点よりも勝者は明らかだった。カネロは昨秋に痛めたという左手の状態が「グラスが持てない。手術が必要だ」と明かしながらも「彼は強くて偉大なファイター。リングを共有できてうれしい」と宿敵を称えた。

 抜群のハンドスピードを生かしてジャブ、右フック、ボディーを確実にヒット。7回まで一方的にポイントを積み重ね、4月に村田諒太(帝拳)を9回で仕留めたゴロフキンの反撃もかわした。5月に1階級上のWBAライトヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)に完敗。連敗は許されない試合で因縁にケリをつけ、「友よ、ありがとう。ファンに素晴らしい3試合を見せることができた」と感謝した。

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2022年9月19日のニュース