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尚弥 米国初戦は相手が中盤から逃げ一辺倒に「スッキリしない勝ち方」

[ 2017年9月10日 15:52 ]

ベルトを巻き、勝利のポーズをする井上尚弥
Photo By AP

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は9日(日本時間10日)、米カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで行われ、米デビュー戦となった王者・井上尚弥(24=大橋)が挑戦者の同級7位アントニオ・ニエベス(30=米国)に6回終了TKO勝ちして6度目の防衛に成功した。井上尚弥はプロデビューから14連勝(12KO)。

 【井上と一問一答】

 ――相手はかなりガードが固く、逃げ回っていた。

 「初回あたりは結構、相手も出てきていたので自分のパンチも当たる距離とかあったんですけど、中盤あたりから逃げ一辺倒だったんで、これじゃ試合になんないなと思って」

 ――だから途中の(相手に打ってこいを挑発する)パフォーマンスになった。

 「あれはもう、相手を出させるじゃないですけど、そんな意味合いで」

 ――5回の(ダウンを奪った)ボディーは手応えは?

 「結構ありましたね。ボディーは」

 ――それまでの蓄積もあると思うが、ボディーは作戦か。

 「そうですね」

 ――相手がこれだけ逃げるのは想定していたか。

 「想定はしていない。ガードは想定はできていたんですけど。あそこまで逃げられちゃうと、どうにもなんないですね」

 ――序盤に想定していたのと、実際の戦いの違いは。

 「違いはそんなにない。ガードしてくるのは分かっていたけど、ほぼ5回とか相手は手を出していないですからね」

 ――6回は決めにいった感じ?

 「ボディーも効いているのは分かっていたんで。このへんで行かないとなって」

 ――手の方は大丈夫?

 「全然大丈夫です」

 ――米国で初めて戦った感想は。

 「スッキリしない勝ち方だったんですけど、また次につながればいいなと」

 ――次にこの米国ではどんなものを見せたい?

 「相手あってのものなんで、相手がいい試合をしてくれれば、試合自体もいい試合になるんで。今日みたいな、一方的な、相手に勝つ気がないような試合だと、試合自体が枯れちゃうと思うんで。白熱する試合がやりたいですね」

 ――そういう意味で今日は完全に倒したかった。

 「そうですね」

 ――でも、立派なものは見せられた。

 「そうですね。環境もちがう米国で、コンディションもつくれて、今日も動き自体は良かったんで。結果的に良かったと思います」

 ――自己採点は

 「70点ぐらいですね。点数に例えづらいですけど」

 ――あとの30点は。

 「倒し方と、詰め方。そのあたりですかね」

 ――メインの(シーサケット―ゴンサレス)は見たか。

 「モニターで見てましたけど、衝撃的ですね」

 ――米国のリングは。

 「気持ちいいですね。声援とか。野外ですし、また日本と違う雰囲気で試合がやれたことは凄く良かった」

 ――地元の観客もかなり応援していた。

 「ありがたいです。またそういうファンの方に見たいと思わせるような試合が、今日はできたか分かりませんけど、またこれから作り上げていきたいです」

 ――もう1回、米国でやりたいという気持ちは強くなった?

 「また声がかかればやってみたいですね」

 ――2回の最後、ゴングを勘違いしたのは緊張からか。

 「緊張ではないですけど、自分が入りすぎていた部分はあると思う」

 ――押している時間だったので、もったいなかった。

 「もったいないと言えばもったいないですね」

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