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八重樫 日本人3人目の3階級制覇!激しい打ち合い制し戴冠

[ 2015年12月29日 20:13 ]

メンドサ(右)と対戦する八重樫

 国際ボクシング連盟(IBF)と世界ボクシング機構(WBO)のダブル世界戦12回戦は29日、東京・有明コロシアムで行われ、IBFライトフライ級8位の八重樫東(32=大橋)が王者ハビエル・メンドサ(24=メキシコ)を3―0の判定で下し、亀田興毅、井岡一翔に続く日本人3人目となる3階級制覇を果たした。

 八重樫は、身長差は2センチながら、13センチ差ある王者の長いリーチに苦しみながらも、激しい打ち合いを続けた。第6Rには右フックでメンドサをグラリとさせる場面も。その後も互いに接近戦での打ち合いを展開。鍛え上げた体力に勝る八重樫は第11R終盤には左右フックを連打でヒットさせ、終了時には両手の拳を突き上げガッツポーズ。最終第12R残り1分からは猛ラッシュで王者を攻め続け、場内を沸かせた。

 11年10月にWBAミニマム級王座、13年4月にはWBCフライ級王座を獲得。昨年12月、階級を1つ下げたライトフライ級での世界挑戦は試合決定から2カ月しか調整期間がなく、コンディション不良でKO負け。所属ジムの大橋会長は再びフライ級で挑戦させる計画を進めていたが、今年7月のグアム合宿で自ら「去年ふがいない負け方した。もう一度ライトフライでやらせてほしい」と直訴。フィジカルトレーナーも代えて肉体を改造し、前回の2倍以上に当たる準備期間で武器である下半身のバネも復活した。

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2015年12月29日のニュース