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井上 Sフライ級仕様ボディーで万全、2階級制覇に手応え

[ 2014年12月28日 05:30 ]

予備検診を終えファイティングポーズをとる井上(左)とナルバエス 

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者オマール・ナルバエス―挑戦者・井上尚弥

(12月30日 東京体育館)
 30日のトリプル世界戦の予備検診が都内で行われ、2階級上げて世界2階級制覇に挑む前WBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥(21=大橋)は「今までで一番良く仕上がっている」とスーパーフライ級仕様の肉体に手応えを示した。

 胸囲は9月の前戦から1・4センチ増の86・4センチとなった。「(ライトフライ級時代に)落としていた筋肉の分だけ今回は増したんだと思う」。減量は3・2キロも楽になり、鍛えた筋肉までそぎ落とす必要はなくなった。前回までは試合前の行事の際はげっそりして「しゃべりたくなかった」というが、今回は表情も明るく「いいパフォーマンスができますね」と余裕たっぷり。リスクを覚悟の上で2階級アップを認めた大橋秀行会長も「スパーリングの内容がこれまでと全然違った。最後まで強かった。2階級上げて正解だったと確信している」とその判断の正当性に自信を示した。

 初顔合わせとなった世界王座計27回防衛の王者ナルバエスについて、井上は「想定していた以上に小柄だと思った」と気後れすることなく語った。身長では4・6センチ、リーチでは7センチ上回り、仕上がり万全の井上に有利なデータもそろった。

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2014年12月28日のニュース