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下田 7回KO負けで初防衛ならず 「舞い上がっていた」

[ 2011年7月10日 15:30 ]

ラモス(右)にKO負けを喫しレフェリー(左)に抱えられる下田

 世界ボクシング協会(WBA)スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦は9日、米ニュージャージー州アトランティックシティーで行われ、チャンピオンの下田昭文(帝拳)は挑戦者で同級1位のリコ・ラモス(米国)に7回KOで敗れ、ことし1月末に獲得した王座の初防衛に失敗した。

 26歳の下田は日本人世界王者として初めて米国本土で防衛戦に臨んだが、史上3人目の海外防衛はならず、戦績は27戦23勝(10KO)3敗1分けとなった。世界初挑戦だった24歳のラモスの戦績は20戦全勝(11KO)。

 序盤から積極的に攻めた下田がボディーブローなどを当て、6回までの採点では大きくリードしていた。しかし、7回に左フックを浴びてダウンすると立ち上がれなかった。日本のジムに所属する男子の現役世界王者は5人に減った。
 
 ▼下田昭文の話 少し舞い上がっていたと思う。敵地というのを考えすぎた。落ち着いてやれればよかった。かなり悔しい。もう一回やれるならば、やりたい。

 ▼ラモスの話 5回まではやられていたので、このままではいけないと思った。前に出ることだけを考えて、KOは狙っていなかった。

 ▼本田明彦・帝拳ジム会長の話 控室までは調子が良かったが、リングでは力んでいた。パンチが当たらず、気持ちの上で焦ってしまった。もったいない。(共同)

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2011年7月10日のニュース