下田“NOMO”になる!“メジャー”のリングで大暴れ
WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
(7月9日 米ニュージャージー)
下田が“NOMO”になる。世界ボクシング協会(WBA)スーパーバンタム級タイトルマッチの前日計量が8日(日本時間9日)に米ニュージャージーで行われ、王者・下田昭文(26=帝拳)がリミットを200グラム下回る53・1キロ、挑戦者リコ・ラモス(23=米国)はリミットちょうどの53・3キロでパスした。米大リーグで後進の道を開いた野茂英雄氏のように、下田は日本人初の米本土での防衛を成功させ、日本ボクシング界のパイオニアになる。
計量を無事終えた王者・下田は決戦を控え決意を語った。
「野茂選手が米大リーグで成功したように、自分もボクシング界で日本人選手たちの先駆者的な存在になりたい。そのためにもあすの試合で勝利を築きたい」。メジャーリーガーのパイオニア的な存在である野茂英雄氏を引き合いに出し、自らの拳で“世界”を切り開くことを宣言した。
パイオニアになり得る条件はそろっている。無敗挑戦者との対戦とあって、全米有数のボクシングチャンネル「HBO」で生中継される。影響力の大きいテレビ局だけに、帝拳ジムの本田会長は「HBOで放送されることは、世界的規模で見てトップクラスの選手として認められる可能性を秘めた大きなチャンスだ」と説明。愛弟子に大きな期待を寄せた。
減量苦でいらだつ挑戦者ラモスと目が合うと、“日米メンチ切り対決”の前哨戦を繰り広げた。ボクシング界の“NOMO”を目指すサムライがいよいよ“メジャー”のリングで大暴れする。
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