広島・内間 “亜大ボール”習得&改良で1軍定着へ DeNA・山崎からのアドバイス生かす

[ 2024年1月23日 05:05 ]

広島の合同自主トレに合流した内間
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 広島・内間拓馬投手(25)が22日、マツダスタジアムで選手会の合同自主トレに初合流し、ブルペン投球に汗を流した。新春は亜大先輩のDeNA・山崎康晃投手(31)との沖縄・宮古島自主トレに2年連続で参加。宝刀ツーシームの手ほどきを受けた。昨年12月の現役ドラフトで楽天から移籍して1年目。決め球として使えるよう、通称“亜大ボール”に改良を加え、1軍定着から勝利への貢献を期した。 

 マツダスタジアムに隣接する屋内練習場。内間は先んじて自主トレに励む九里、島内、塹江ら投手陣の輪に加わり、キャッチボールやゴロ捕球などのメニューをこなした。初合流ながら笑顔を見せるシーンもあり、すっかり打ち解けた雰囲気だ。

 「年齢的に近い人が多い。アドゥワや森浦ら特に同学年が多いので、教えてもらいながらできた。そこは良かったかなと思います」

 新春は、DeNA・山崎らとの宮古島自主トレに2年連続で参加。20日に打ち上げ、広島へは21日に帰ってきたばかり。実績豊富な亜大の先輩からは、多くの学びや収穫があったという。その一つが、“亜大ボール”とも呼ばれる、落ちるツーシームだ。

 「落ちるボール、特にツーシームは山崎さんにアドバイスをいただいた。しっかり投げられるようキャンプで改良していけたら」

 ツーシームは持ち球の一つ。ただ「チェンジアップ風に、抜いたような感覚で投げていた」。それを「フォークボールみたいな感じに」鋭く沈む軌道に変える。習得すれば「空振りも増えるのでは」と思い描く。発想の転換の大事さも、改めて認識したという。

 「落ちる球を膝下に投げるデータが出てくると、(打者は)低めを捨てて高めを狙ってくるので、僕には変化球を高めから入れる発想はなかった。でも、山崎さんはそういう発想でやっていた。そこは新発見かな…と」

 現役ドラフトで移籍して初のシーズン。楽天在籍3年間で1軍登板は12試合しかなく、新天地で台頭を誓う。そのための武器になり得るのが、150キロを超える剛速球と“改良亜大ボール”だ。

 「先発ならローテーションを目指さないといけないし、中継ぎをやるなら後ろ(の勝ちパターン)で投げることを目指さないといけない。まだ実績を残していないので、一つずつ段

 伸びしろしかない発展途上の右腕。宮古島では既に何度かブルペン入りしており、キャンプインの2月1日からまずは1軍定着を目指して猛アピールする。(江尾 卓也)

 ▽亜大ボール 亜大出身の投手が多用する縦に鋭く落ちる変化球で「亜大ツーシーム」「亜細亜ボール」とも呼ばれる。ツーシームの縫い目でスプリットのように人さし指と中指をやや開いて握る。亜大時代に東浜(ソ)が後輩に伝授した「シンカー」を九里(広)、山崎(D)、薮田(オイシックス新潟)、高橋(神)らが独自アレンジを加えた結果、それぞれ違う軌道になっているのが特徴。

 ◇内間 拓馬(うちま・たくま)1998年(平10)11月21日生まれ、沖縄県出身の25歳。宜野座では甲子園出場なし。亜大では3年時に日米大学野球で大学日本代表。4年秋はリーグ優勝に貢献。20年ドラフト4位で楽天入団。新人だった21年、11試合に救援登板して10回2/3、打者45人で16奪三振。22年は救援1試合のみ。23年は1軍登板がなく、オフの現役ドラフトで広島移籍。1メートル79、86キロ。右投げ右打ち。

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