中畑清氏 ジャイアンツとマイナー契約結んだ筒香の強い意志…メジャー昇格の吉報待ってるぞ!

[ 2024年1月23日 05:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】プロ野球はあと1週間ほどでキャンプインする。セ・リーグは初の連覇を目指す阪神に阿部新監督で巻き返しを図る巨人、パ・リーグは4連覇を期すオリックス、小久保新監督でV奪回を期すソフトバンク…。ワクワクドキドキの球春到来だ。

 メジャーリーグもドジャースに移籍した大谷翔平、凄い契約でそのチームメートになった山本由伸、カブスに入った今永昇太、パドレス入りした松井裕樹…。日本選手の話題が盛りだくさんのシーズンになりそうだ。

 そんな中で気になってる選手がいる。ジャイアンツとマイナー契約を結び、メジャー昇格を目指すゴウ、筒香嘉智だ。日曜日のNHK「サンデースポーツ」のインタビューを見たよ。

 「簡単に諦められる夢ではなかったんです」

 執念というか、強い意志を感じてさ。涙が出たよ。2年前だったかな。私はそろそろ日本に帰ってくればいいのにと思ってた。いいオファーもあったはずだけど、ゴウはあえて険しい道を選んでさ。初志貫徹しようとしている。ここまで来たら素直に応援するしかないよ。

 渡米5年目。自分のことを「人よりいろんなことが時間かかるタイプ」と言ってたけど、DeNAでレギュラーの座をつかんだのも5年目の2014年だった。私はゴウの3年目に監督になったんだけど、最初はケガが多くてね。この年22本塁打、打率・300の成績を残して翌15年、キャプテンに任命。同時に不動の4番に据えたんだ。

 課題は速いボールへの対応だ。これだけ苦労してきたんだから、それはゴウが一番よく分かっているはずだ。インタビューの中で「自分でコントロールできてるという感覚が初めて出てきた」と言ってたから期待したいな。

 32歳。一、三塁、外野も守れるとはいっても、守備は売りにならない。とにかく打って打って打ちまくってアピールするしかない。

 ジャイアンツはド軍やパ軍と同じナ・リーグ西地区。メジャーにはい上がれば、山本やダルビッシュ、松井との対戦が待っている。今永のカ軍は中地区だけど、同じナ・リーグだ。

 頑張れ、ゴウ!その日が来るのを祈ってる。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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