イチロー氏　51歳の来年は「51番つけてやろっかな」に大歓声　松坂氏の“投手復帰”とWサプライズ宣言

エキシビションマッチ   イチロー選抜KOBE　CHIBEN　4―0　高校野球女子選抜 （ 2023年11月21日    東京D ）

＜イチロー選抜・高校野球女子選抜＞高校女子野球選抜と記念撮影するイチロー（右）と松坂（撮影・沢田　明徳）
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　マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏（50）が率いる草野球チーム「イチロー選抜KOBE　CHIBEN」と「高校野球女子選抜」のエキシビションマッチが21日、東京ドームで行われ、KOBE　CHIBENが快勝。通算成績を3勝0敗とした。

　「9番・投手」で先発出場したイチロー氏。投げては9回116球5安打9奪三振の快投を見せ完封勝利。打っては今エキシビション3年目で待望の初安打をマークするなど4打数2安打で初マルチを記録した。

　右脚を痛めながらも全力で116球を投げ切り、2回の第1打席では一ゴロでも全力疾走を見せた驚異の50歳。試合後には高校野球女子選抜の3選手と、2年連続出場で4打数1安打と遊撃の守備で勝利に貢献した松坂大輔氏（43）と場内インタビューを行い、軽妙なトークでファンを魅了した。

　その中で「大輔さ…（今後）松坂投手って可能性ないの？」とニヤリ。戸惑いながらも、昨年の試合後に「ピッチャーとしてもう一度復帰したいという思いが生まれた」と語っていたことを指摘された松坂氏は「“僕もいいピッチャーだったんだよ”っていうのを思い出してもらえるように。いつか投げている姿を、もう一度見せられたらと思います」と投手復帰を“宣言”した。

　それを受ける形でイチロー氏は「その時は僕はショートに回って。もしそれが来年だったら…51歳になってるし、51番つけてやろっかな」と笑顔で語ると、スタンドから「おぉ～！」と歓声が沸いた。うれしそうなイチロー氏は続けて「その時はね、大輔がもしピッチャーで復帰してくれるっていうんなら、51番つけて僕はショートを守りますよ」と選手たち、そしてファンに約束した。

　脚を引きずりながらも116球を投げ抜き、3年目の初安打を「めちゃうれしかったです」と喜怒哀楽を前面に出して真剣勝負に挑んだイチロー氏のメッセージは、今年も選手に、そしてファンに伝わったはずだ。来年、背中に栄光の「51」を背負った51歳のイチロー氏が再び高校野球女子選抜の選手たちを相手に躍動する姿が待ち遠しい。