巨人・秋広 ゴジラ以来28年ぶりチーム高卒3年目以内の3戦連発!原監督65歳誕生日に最高のプレゼント

[ 2023年7月23日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―2DeNA ( 2023年7月22日    横浜 )

<D・巨>8回、2ランを放つ秋広(撮影・島崎忠彦)
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 プロ野球は22日、後半戦がスタート。巨人・秋広優人内野手(20)が、DeNA戦の同点の8回に決勝の9号2ランを放った。3戦連発と決勝弾はともにプロ初。球団の高卒3年目までの3試合連続本塁打は、2、3年目の94、95年に1度ずつをマークした松井秀喜以来28年ぶりだった。原辰徳監督(65)には09年以来14年ぶりのバースデー勝利をプレゼント。チームの連敗を5で止める一発だった。

 腰をグイッと回転させ、鮮やかにさばいた。2│2の8回。秋広が、伊勢の内角直球を低い弾道で右翼へ運んだ。打った本人も「入るとは思わなかった」という弾丸ライナーの一撃が、スタンドに消えた。プロ初の3試合連続本塁打となる9号2ランは、同じくプロ初の決勝弾だった。

 「連敗中だったし、監督の誕生日。(先発の山崎)伊織さんも凄い頑張っていたので、打ててよかった」

 美声とともに、原監督の65歳の誕生日を華麗に、豪快に祝った。試合前のミーティング。マネジャーから「1曲歌って」とリクエストされた。原監督、コーチ、選手らが見守る中「ハッピーバースデー」を独唱。「バカ恥ずかった」と苦笑いしたが、球宴前に5連敗していたチームのムードを変えた。

 昨秋の宮崎キャンプ。サザンオールスターズの名曲「TSUNAMI」を熱唱しながらの連続ティーで、指揮官から「歌はグッド。スイングはノーグッド」と評された。この日は歌に加えて、完璧なスイングを披露。09年以来14年ぶりのバースデー白星となった原監督も「いいスタートを切れた」とご満悦だった。

 球宴を挟んで16日のヤクルト戦から3戦連発。球団の高卒3年目では、背番号55の先輩でもある松井秀喜が2年目と3年目に1度ずつ記録して以来28年ぶりだ。初めてレギュラーとして戦う高卒3年目。身長2メートルの巨体は、成人男性の約4倍といわれる8800キロカロリーを消費する。栄養士からは「とりあえずカロリーを摂取しなさい」と助言され球場に着くとラーメンやカレーでおなかを満たす。「野菜が嫌いなのでサラダは1年くらい食べていない。トマトはいける」と好き嫌いはあるが、練習の合間にも「限界まで。できるだけ詰め込む」とおにぎりなどで、胃袋を満たして試合に臨む。

 7月はチームトップの5本塁打。23日、球団初の高卒3年目までの4戦連発に挑む。 (花里 雄太)

 ≪松井秀喜以来28年ぶり快挙≫秋広(巨)が自身初の決勝弾となる9号2ランを放ち、16日のヤクルト戦から3戦連発。巨人で高卒3年目以内に3試合以上連続本塁打を記録するのは、松井秀喜が2、3年目の94、95年に3試合連続を1度ずつマークして以来28年ぶりとなった。今日も打てば松井を上回る4試合連続となるがどうか。なお、高卒3年目までに合計65本塁打を放った村上でも初の3戦連発は高卒4年目の21年8月だった。

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