西武・今井 新婚パワーで7回1失点!楽天キラーだ21年から6連勝 チームも5年ぶり7連勝

[ 2023年7月23日 05:30 ]

パ・リーグ   西武2―1楽天 ( 2023年7月22日    ベルーナD )

<西・楽>初回、小郷から三振を奪い吠える今井(撮影・白鳥 佳樹)
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 1点リードの7回2死。西武・今井が太田を空振り三振に斬ると、ロン毛をなびかせ、グラブを叩きながら吠えた。7回を3安打1失点(自責なし)で、結婚公表後初登板初勝利。「周りの方は“おめでとう”とたくさん言ってくださった。奥さんもテレビで試合を見ていると思う」と照れくさそうに喜んだ。

 一家の大黒柱となった右腕。「もう自分のためだけじゃなくなっているので責任感がある」と自覚の5勝目だった。同い年の25歳の一般女性と4月12日に婚姻届を提出。栄養バランスを考え、毎日の食事を作ってくれる新妻に快投で感謝を示した。今季は4月に3勝0敗と好スタートを切ったが、6月に不調もあって2軍調整となるなど前半戦は4勝2敗と不本意だった。「前半戦は抹消もあって、悔しい思いがあった。もう一回気持ち新たに後半戦から頑張ろうと」。結婚も公表して迎えた後半戦の開幕を任され、ボールに思いを込めた。

 初回は最速154キロの直球とスライダーを軸に3者連続三振。4回は1死一、二塁も鈴木大を中飛、続くフランコは空振り三振に斬った。1―0の5回に同点を許して楽天戦の連続無失点は36回2/3でストップ。それでも「逆に、いつに点を取られるんだろうと思っていたのでスッキリした」と21年から続く同戦連勝を6に伸ばした。

 球宴前の10試合で9勝と好調だった楽天をねじ伏せ、チームは18年以来5年ぶりの7連勝。「毎回、クローザーと思って投げた。いい流れで来ていたので連勝を伸ばしたかった」。チームも家庭も背負った今井の自覚の好投だった。(福井 亮太)

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