連覇目指す仙台育英は8回コールド発進 153キロ右腕・湯田5回1失点 6番斎藤敏は先制ソロ含む3安打

[ 2023年7月14日 12:21 ]

第105回全国高校野球選手権宮城大会・2回戦   仙台育英8―1大崎中央 ( 2023年7月14日    仙台市民 )

<仙台育英・大崎中央>先発として5回1失点と好投した仙台育英の湯田(撮影・村井 樹)
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 昨夏、東北勢として初の甲子園制覇を果たした仙台育英の、連覇を目指す夏が始まった。初戦はコールド勝ち。須江航監督も「初戦としては十分な滑り出しです」と納得の様子だ。

 待ち焦がれたロマン砲がついに覚醒だ。

 「6番・一塁」で出場した斎藤敏哉内野手(3年)は先制の右越えソロを含む3安打2打点と大暴れ。三塁打が出ていればサイクル安打達成という活躍に「ホームランは打った瞬間でした」と胸を張った。

 仙台育英打線の中で異色の雰囲気を醸し出す斎藤敏。左肩にバットを担ぐように構え、すり足からボールをすくい上げるように豪快に振り抜く。アッパー気味でも高めの直球をさばくのもうまく、須江監督も「うちで一番のバッター」と信頼は厚い。この日の先制ソロは打った瞬間それと分かる完璧な打球で、その後の2安打も真芯で捉えた鋭い打球。自身も「ホームランのあとも大振りにならないで振れた」と手応えを得た様子だ。

 最速150キロ超えを3人擁する強力投手陣に、まさに待ち望んでいた大砲が加わった仙台育英はこの夏も簡単には負けそうにない。

 自慢の投手陣も圧巻の投球を披露した。「150キロトリオ」の先陣を切ったのは最速153キロ右腕の先発・湯田統真投手(3年)。この日は最速150キロを計測するなど140キロ後半の直球でねじ伏せ5回1失点と好投。6回からは最速151キロ左腕・仁田陽翔投手(3年)が直球に切れ味鋭いスライダーを組み合わせ2回1安打無失点。8回からはエース高橋煌稀投手(3年)が満を持して登場。この日最速151キロの直球を武器に1回を3人で締めてその直後のコールドにつなげた。(村井 樹)

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