牛島和彦氏 巨人・菅野は右肘の不安と「闘う段階」から一歩前進示した5回2失点

[ 2023年6月12日 05:30 ]

交流戦   巨人4―2ソフトバンク ( 2023年6月11日    ペイペイD )

<ソ・巨>今季初勝利を挙げた菅野(右)をねぎらう原監督(撮影・岡田 丈靖)
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 【牛島和彦 視点】故障明け、さらにシーズン初登板は、どの投手も調整は難しいはずで、巨人・菅野が5回を投げ勝利投手になったことは非常に大きい。両方の不安を抱えた中でのマウンドにしては、数字以上にいい結果を残せたと思う。

 初回、近藤を空振り三振させた内角直球や3回、中村晃を外角の出し入れで三振に片付けた場面など素晴らしい投球はあった。一方、3回2死から左打者への外角直球が外れ、近藤と柳田に連続四球を与えたり、4回には死球を与えて失点したりと思った通りにいかない部分もあった。いいところと、らしくない部分が同居していたが、相手チームと戦いながら、自分の右肘と闘う段階からは一歩進めたはずだ。

 肘痛の不安を抱えながら投げるのは、私も経験があるが、しんどいものだ。菅野は実績抜群の投手だけに今後、登板回数を重ねながら不安がなくなっていけば、ベストの投球に近づいていけると思う。(スポニチ本紙評論家)

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