オリックス・阿部翔太が気合満タンで1軍に復帰　ブルペン支えるフル回転を期待

オリックス・阿部翔太
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　パ・リーグ3連覇を狙う王者・オリックスに頼れる男が帰ってきた。2軍で調整していた阿部翔太投手が4月22日に1軍復帰。翌23日の西武戦（京セラドーム）では8回の1イニングを3人でぴしゃりと抑えて勝利に貢献。最速151キロの直球で打者を押し込み、復活を印象づけた。

　昨年は44試合に登板して防御率0・61。チームトップの22ホールドを挙げるなど飛躍を遂げたセットアッパーも、今季は開幕から制球の乱れが目立っていた。7日の日本ハム戦では3点優勢の7回に登板したが、安打と2死球などで2死満塁とし、万波に2点適時打を浴びて回の途中で降板した。

　2軍での再調整が決まった8日、京セラドームで練習を終えた阿部は、自ら報道陣の前に歩み寄り、「明日からファームに行ってきます。気合入れて帰って来ます」と決意を語った。

　ファームでは制球力の向上に力を入れた。ウエスタン・リーグ3試合で3回2/3を投げ、被安打1、無失点、5奪三振。有言実行の男は、しっかりと立て直し、気合満タンで早期の戦列復帰を果たした。

　試合後に復帰登板の感想を聞くと「めちゃくちゃ緊張しました。緊張もあってちょっと力み過ぎてしまったんですけど、次からは平常心でいつもの投球ができると思います」と安堵（あんど）した。

　取材にはいつも真摯に対応し、練習終わりで引き揚げる際にはグラウンドに一礼した後、報道陣の方にも頭を下げてくれるナイスガイ。開幕からセットアッパーを務めていた宇田川が上半身のコンディション不良で離脱しただけに果たす役割は大きい。ブルペンを支えるフル回転を期待したい。（記者コラム　中澤　智晴）