辻発彦氏 球数の少ないロッテ・佐々木朗希に死角なし「スーパーエースの道を歩み始めている」

[ 2023年4月22日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ3-2ソフトバンク ( 2023年4月21日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>勝利し佐藤都(左)、益田(右)らナインを出迎える佐々木朗(撮影・島崎忠彦)
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 【辻発彦 視点】今季の佐々木朗は死角がない。昨年までは制球が乱れたところをつけ込まれ、球数を使わされて5、6回で降板。結果的に試合を落とすこともあった。だが今年は制球が安定し、球数がかさむイニングが少ない。

 この試合は3回まで44球を投げてちょっと多めかと思ったが、4回は12球、5回は9球。21球中、ストライクが17球。簡単に追い込んでアウトを取った。四球はアテにできないし、連打はさらに難しい。いい当たりをしているように見えても差し込まれ、打球が飛んでいかない。相手チームはお手上げではないか。

 7回無失点で降板させたのは吉井監督が佐々木朗を1年間、故障なくフル回転させたいと考えているからだろう。前回はオリックス・山本由伸との投げ合い。この日はソフトバンク。来週はまたオリックス。その翌週はソフトバンク。勝ちを計算できるエースとして佐々木朗にV候補の両チームとのカードの頭を任せている。

 5回無死一塁で3番・中村奨にバントを命じたのは佐々木朗が投げる試合は何が何でも勝つというベンチのメッセージでもある。佐々木朗がスーパーエースの道を歩み始めている。(スポニチ本紙評論家)

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2023年4月22日のニュース