佐々岡真司氏 6番大砲デビッドソンが陣取る打線は脅威 マークへの対応が今後のカギ

[ 2023年4月10日 07:00 ]

セ・リーグ   広島4―2巨人 ( 2023年4月9日    マツダ )

<広・巨>新井監督(中)、槙原氏(左)と談笑する佐々岡氏(撮影・平嶋 理子)
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 【佐々岡真司 視点】デビッドソンが開幕8戦で効果的な4発。初回から打者5人が凡退した2回2死で先制弾を見舞った8日が好例で、本塁打は雰囲気を一変させる。たとえ三振が多くても、出塁率の高い打者が前に並ぶだけに、6番に大砲が陣取る打線は相手にとって脅威だろう。

 一発の多くが変化球を捉えたもので、この日は外の真っすぐを逆方向へ。直後の6回の打席では、内角を攻められて見逃し三振に終わった。今後はそうした配球が増え、マークは厳しくなると思う。その時にどう対応するかがカギになる。

 玉村は体が少し大きくなり、下半身がしっかりしてきた印象を受ける。それが投球にも表れていた。真っすぐの球速は140キロ台の中盤でも、腕が遅れてくる独特のフォームもあって、打者の多くは差し込まれていた。

 さらに右打者の内に食い込むスライダーが有効で、直球でも内懐を突いた分、外のチェンジアップが効いた。何より、球の質が良くなったように映る。リズム良く淡々と投げる姿は味方の攻撃にも好影響を与えたと思う。(本紙評論家)

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2023年4月10日のニュース