辻発彦氏　野村克也氏の思い出「3ボールから打っても怒られなかった」

広島キャンプを訪れる辻発彦氏
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　元西武監督の辻発彦氏（64）が、元ヤクルトの宮本慎也氏（52）と11日更新のYouTube番組「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。野村克也氏の教えを振り返った。

　ヤクルト移籍した96年から3年間、野村監督の下でプレーした辻氏。野村監督の印象を聞かると「おじいちゃんだったね」と尊敬と愛情を込めて表した。

　毎日1時間のミーティングでは「ノート4ページくらいぎっしり書いて勉強させてもらった。当たり前のことをしっかりやりなさいというのが教えだった」と振り返った。

　西武から38歳で移籍するまで、辻氏は野球人生の中で3ボール0ストライクからバットを振ったことは一度もなかった。野村監督の前で、オープン戦の最初の打席で３ボールから打ってみたという。野村監督は怒ることなく「技術が伴わなかったな」と笑っていた。辻氏は「今風だったね」と、明確な意図を感じれば基本を崩すことにも寛容だったと明かした。