ソフトB・イケメン板東の“甘い思い出”「チョコ渡されて、意識して…」 バレンタイン直前インタビュー 

[ 2023年2月11日 07:00 ]

充実したキャンプを送る板東
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 バレンタインデーを前に球界屈指の男前の登場だ――。ソフトバンクの宮崎春季キャンプは11日の第3クールから、紅白戦など実戦が本格化する。10日の休日インタビュー第2回は開幕ローテーションを狙う板東湧梧投手(27)。オフに肉体改造に着手。大幅増量に加え、私生活の“歩き方改革”も野球に生かすという。14日は、多くのチョコレートを受け取るであろう大本命に“甘い思い出”や今季にかける胸の内を聞いた。(取材・構成=井上 満夫)

 ――今春は見た目が違う。昨年の選手名鑑で76キロだった体重が、オフに86キロに増量したと聞いた。人生最重量ボディーをキャンプで動かし続けている。

 「今は、85(キロ)ぐらいです。1キロ減った。正直、慣れているので変化は分からないのですが、ちょっと食べ過ぎてきたのか、おなかの調子があまり良くないかな(笑い)。全然関係ないけど。それでちょうど1キロ減。内臓系が疲れてるかも。もう少し落としていいなとは思ってます」

 ――何を重要視して増量に成功したか。

 「食トレですね。バランス良く、主にタンパク質系を食べました。牛肉、魚、鶏、おかず類が多かった。米での増量は体重を増やすだけ。そうじゃなく栄養士さんにお願いしてカロリー計算をしてもらって米の量を決めた。補食はプロテインになったけど1日5、6食を続けましたね」

 ――どのあたりに、成果が出ているか。

 「投げる職業なので投球のところで体の重みで球速につながるんじゃないかとの感覚はあって。球速はまだ計測してないので分からないけど重く、というか、軽く投げても指にかかる感じはある。そこが数字につながっていったらいいな」

 ――以前はかかとから着地する独特な歩き方だったが、少し、変わったように見える。

 「なんで分かるんですか。今、めちゃくちゃ意識してます。(チームの)みんなに(歩き方を)いじられるので(笑い)。歩き方、立ち姿から見直した。それも投球につながるかと。間違ってはいないと思う」

 ――ところで、徳島県鳴門市出身で最寄り駅がJR板東駅。ルーツがほぼ“板東”と聞いた。

 「実家の住所に板東は入ってないけど、板東幼稚園、板東小学校、板東中学校はつぶれていたので大麻(おおあさ)中です。内科の板東病院には、お世話にはなりましたね」

 ――第3クール中に14日を迎える。幼稚園や小中学校時代の甘いバレンタインの思い出を教えてください。

 「いっぱいもらったことはなかったけどチョコを渡されて、それで意識して自分が好きになっちゃったことはあります。甘いといえば甘い話ですか」

 ――その甘い男はプロとなり、投げれば“男前投球”と言われるように。本心は。

 「もちろん、うれしいですし、いろんな形であれ、注目して応援してもらえること自体うれしい。でも男前なピッチングができたときはいいが、できなかったら。とにかく言ってもらえるように続けたいなとは思います」

 ――二枚目の自覚はあるか。

 「ギーさん(柳田)にお立ち台(22年8月19日、日本ハム戦)で“男前”と言われた影響力はすごいなと改めて感じます。皆さんからのいじりもすごくて。ありがたいような、恥ずかしいようなという感じ」

 ――名前の「湧梧(ゆうご)」から格好いいですが、由来は。
 「板東小時代に(親に)聞いたが“湧く”という漢字なんで。勇気や力が湧き出るようにと。単純に画数の問題で珍しい“梧”になった。これは深い意味はないと思います」

 ――徳島県出身といえば同郷の“ラオウ”こと杉本のいるオリックスに2年連続で優勝を奪われているが。

 「まあ、悔しいですよね。個人的にもオリックスに先発で勝てていないので。それも含め、雪辱の気持ちは強い。ラオウさんだけじゃなく、森(友哉)、山岡(泰輔)、若月(健矢)も同学年で(JR東日本の)後輩の田嶋(大樹)もいて。いろんなつながりがあって、なおさら負けたくはないですね」

 ――バレンタインデーを前にファンに一言ください。

 「日々の差し入れや、温かいお言葉をいただけると選手は励みになります。僕ら選手もいろんなものを配るときもある。その際に、球場に足を運んでもらっての応援を、よろしくお願いいたします」

 ――最後に、第3クールに向けたピッチングや調整の課題を。

 「全部、まだまだですよ。全部、上げていけたらいいですね」

 ◇板東 湧梧(ばんどう・ゆうご)1995年(平7)12月27日生まれ、徳島県出身の27歳。小2から投手兼遊撃手として野球を始め、鳴門では2年春から4季連続甲子園出場。JR東日本を経て、18年ドラフト4位でソフトバンク入団。20年8月6日の楽天戦でプロ初勝利。21年は自己最多の44試合に登板し、22年は先発で3勝をマーク。趣味はゴルフ。1メートル82。右投げ右打ち。

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