広島・野間 志願の秋季キャンプ参加で鍛える 新井監督に「行きます。やりたいことがあるので」

[ 2022年11月7日 05:00 ]

広島・野間
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 広島はマツダスタジアムでの秋季練習を6日に打ち上げた。野間峻祥外野手(29)は今季の収穫と反省を踏まえ、秋のテーマを打撃、走塁面のレベルアップに設定。8日からは宮崎・日南での秋季キャンプに志願参加し、より高みをを目指して技術を磨く。視線の先にあるのは新井新政権下での定位置確保。「走」と「攻」を、定評ある「守」の域へ引き上げれば達成可能だ。

 10月10日に始まった秋季練習最終日。期間中に今季取得した国内FA権行使を封印し、来季の残留を決めた野間は気持ち新たにメニューを消化していた。休養日を含め、28日間にわたって流した秋の汗。表情は明るい。

 「チームでというよりは個人で、キャンプに向けてしっかり動かせた。来季に関しても考える時間が多く取れたので、課題として向き合っていけたら」

 7日に宮崎・日南に入り、8日から秋季キャンプに志願参加する。残留の報告をした際、下半身のコンディション面を考慮する新井監督から不参加でもOKと伝えられたものの、自ら「行きます。やりたいことがあるので」と即答した。

 その一つが盗塁だ。7度の成功に対し、5度も失敗した今季。その俊足をもってすれば物足りない。ましてや新監督は、走り回る機動力野球の復活を掲げる。赤松1軍外野守備走塁コーチや福地2軍打撃兼走塁コーチら、その道のスペシャリストに教えを請う。

 「いかにスタートを切るか。それと中間走に入る時の体勢。僕は上に浮きやすいので」

 打撃では今季、一定の収穫があった。8年目で初めて出場85試合を上回る99安打をマークし、打率・312。自己最多となる21本の二塁打を放つ一方で、サク越えは0本に終わった。そこでツボにはまれば一発長打になるよう、安打量産型スイングに改良を加える。

 「もう少し角度がついてくれば。ほんと感覚の部分です。今は点でコンと打っている。もう10~20センチ前で捉えるというか、まだ滑っている打球が多くて」

 より高みを目指すチャレンジ。定評のある守備力に打力と走力が追いつけば、念願の定位置奪取が現実味を帯びる。無論、その前提となるのはコンディション。昨年2月のフェンス激突による右膝痛は、今季も走や攻に影響したことがあった。

 「今季はコンディション面で思い切っていけたか…といったら、そうじゃない。そこを整えるのも大事」

 1軍でフル稼働してこそ、より高まる存在価値。実りの秋に技術を磨き、29歳は来季のブレークをにらむ。

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2022年11月7日のニュース