DeNA、左打線で難敵・青柳攻略だ! 相性重視で右の宮崎&ソト外しも 神里&戸柱ら左打者起用か

[ 2022年10月8日 05:01 ]

笑顔でノックを受ける佐野(左)と牧(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 プロ野球は8日、「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」と「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」が同時に開幕する。2連勝なら即突破が決まる超短期決戦となるファーストステージ(S)は、セは2位のDeNAが3位の阪神を、パはソフトバンクが西武を、いずれも本拠に迎える。セ・リーグ投手3冠の青柳晃洋投手(28)と対戦するDeNAは、左打者を打線にずらりと並べ、変則右腕攻略に臨む。

 チーム3年ぶり、指揮を執って2年目で初のCSに臨む三浦監督は秘策をちらつかせた。「青柳投手に対し、当然シーズン中のデータを参考にします」。今季6度対戦し1勝3敗、防御率3・18と抑え込まれた。攻略の鍵は「左打者」にある。

 今季13勝、防御率2・05、勝率・765でリーグ3冠の変則右腕。負け越したが、DeNAの対戦打率・250はリーグ内球団でトップではある。対戦を重ねる中で、左打者が好結果を残し続けた。主将の佐野の対戦打率・357(14打数5安打)はもちろんだが、戸柱が同・500(6打数3安打)、神里が同・300(10打数3安打)と苦にしない。投手の今永まで同・333(6打数2安打)の数字を残す。今季の青柳は対右の同・163に対し、左打者には・241と元来苦手とするが、それ以上にいいイメージを打線全体で共有できている。

 一方で青柳に今季4打数無安打の宮崎と、3打数無安打のソトの右の強打者2人は、シーズン中から外すことが多かった。6戦中、宮崎のスタメンは2試合で、ソトは0。シーズン通りの「宮崎、ソト落とし」を指揮官もイメージできている。

 今季対阪神は16勝9敗と9年ぶりに勝ち越した。本拠地の横浜スタジアムに限れば、11勝2敗で最後は8連勝で終えた。真夏の大逆襲劇として王者ヤクルトに迫った本拠地17連勝の快進撃は、6月28日からの阪神3連戦で始まった。チームを勢いづかせる好材料はそろっている。

 2勝でファイナルS進出。初戦勝利は重要な意味を持つ。その鍵を握る青柳対策。「ホームの勢いも借りて戦いたい。とにかく先制点が大事。打順は最後まで考えますが、まずはDeNAらしく、明るく元気よく戦う」と三浦監督。横浜反撃の行方を占う、大事な一戦となる。(大木 穂高)

 ≪今永「最大限の力」で同学年・青柳に投げ勝つ≫DeNAの初戦先発はエース・今永に託された。三浦監督は共同記者会見で「チームを背負い、投手陣を引っ張ってきた」と起用理由を説明した。今季の阪神戦は4試合で2勝2敗、防御率3.46。決してお得意さまではないが、3年ぶりの2桁勝利(11勝4敗)をつかみ勢いはある。同学年でドラフトも同期の青柳との投げ合いにも負けるつもりはない。左腕は「当然、自分が行くと思っていた。最大限の力を発揮する」と見据えた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年10月8日のニュース