ヤクルト村上 球団初交流戦MVP!全18戦4番でフル出場し打率・351、6本塁打、13打点

[ 2022年6月14日 05:30 ]

ヤクルトの村上
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が4年ぶり2度目の優勝を飾った交流戦で最優秀選手賞(MVP)を初受賞し、賞金200万円をゲット。全18試合に出場し、打率・351、6本塁打、13打点で優勝決定試合だった11日のソフトバンク戦では決勝の逆転満塁弾も放った。セ、パ両リーグから1人ずつ選ばれる日本生命賞(賞金100万円)はセが阪神の大山悠輔内野手(27)、パはオリックスの杉本裕太郎外野手(31)が選ばれた。

 文句なしの受賞だったが、仲間への感謝を忘れなかった。休養日だった村上は球団を通じ「高津監督をはじめチームの皆さん、野手の先輩方、先発投手陣、粘り強い凄いリリーフ陣、裏方スタッフの方々の力があって、代表して受賞させていただきました」と謙虚なコメントを出した。

 全18試合に「4番・三塁」でフル出場。打線の軸として打率・351、6本塁打、13打点と堂々たる数字を残した。12球団最多の18四球も光り、出塁率・507もトップだ。「本当に光栄に思います。なによりも、チームスワローズが優勝できて本当に良かったです」と喜びを表現し、チームとしては18年以来4年ぶり2度目の交流戦Vの余韻に浸った。

 村上の一発で始まり、村上の一発で終わった。交流戦開幕だった5月24日の日本ハム戦。延長11回2死一塁からサヨナラ2ランを放った。主砲の一撃で好スタートを切ると優勝を飾った11日のソフトバンク戦では3点を追う5回に1点差に迫る2ラン。さらに6回2死満塁では、2打席連続となる逆転満塁弾を右翼席に突き刺した。

 見事に4番の重責を果たしたが、優勝決定後のインタビューでも「4番としてとかじゃなくて、チーム一丸となって戦っています」とおごることはなかった。5年目の22歳。毎年、実績を積み上げているが、ベンチは常に最前列に座る。同僚が安打を放てば大きな声を張り上げて喜びを共有する。19本塁打、53打点はリーグ2冠。その存在感は際立ち、主将の山田とともにチームの中心に位置する。

 昨年はリーグ優勝と20年ぶりの日本一にも輝いたが、今季も高津監督を中心に一丸にまとまったチームは首位を快走。今回の交流戦も14勝4敗で終え、現在は2位の巨人に7ゲーム差をつけている。

 「すぐにレギュラーシーズンも始まるので、この優勝、MVPを励みにさらに頑張りたいと思います」と村上。交流戦でも、リーグ戦でも自身の役割は変わらない。そのバットでチームを頂点に導く。

 <打率.391で首位打者 オリ・ラオウ応援に感謝> 交流戦打率.391で首位打者となったオリックス杉本は「パ・リーグで1人しか選ばれない賞を受賞することができて、素直にうれしく思っています」と笑顔。今季は開幕から不振に陥り5月22日の時点で打率.159と低迷したが交流戦を機に復調し「打てていなかった時に声をかけてもらっていた監督やコーチ、チームメートやスタッフ、ファンの声援に応えたい一心でプレーしていた」と感謝した。

 <12球団トップの7発&21打点 阪神・大山、金本以来14年ぶり受賞> 初受賞となった阪神・大山は、チームの野手では「鉄人」と称された金本知憲が05年、08年に受賞して以来14年ぶりとなる快挙となった。全18試合に出場し7本塁打と21打点はともに12球団トップで「常に目の前の一試合、一打席、一球に集中してプレーしてきたことがいい結果につながった」と球団を通じてコメント。開幕直後は低迷していたチームも3位の広島まで2ゲーム差につけ「もっと上を目指してチーム一丸となって戦っていく」と決意をにじませた。

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2022年6月14日のニュース