ソフトB・今宮「いかに塁に出るか意識」天敵・楽天撃ちで初の打撃タイトル加速!17日から首位攻防

[ 2022年6月14日 05:00 ]

ソフトバンク・今宮が首位奪回のキーマンになる
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 交流戦を勝率5割の4位で終え、リーグ2位のソフトバンクは、17日から楽天と本拠地ペイペイドームで首位攻防3連戦を行う。今宮健太内野手(30)は打率・343でリーグ2位、60安打は同5位の好位置につけるが、楽天戦は今季5試合で15打数2安打、打率・133と苦戦している。選手会長が持ち味のコンパクト打法で“天敵”を克服すれば、チームの首位奪還はもちろんのこと、13年目で初の打撃タイトル獲得も見えてくる。

 6月だけで3度目の零敗を喫した交流戦最後のヤクルト戦。湿りがちだった鷹打線の中で、今宮のバットだけは違った。8日の阪神戦で足首を捻挫し2試合を欠場したが、12日のヤクルト戦で復帰し、チーム唯一のマルチ安打をマーク。打率・343でリーグ2位をキープしている。安打数も楽天・島内と並ぶリーグ5位の60安打につけ、17日から楽天との首位攻防戦に挑む。

 「今年はやらないといけないという強い思い、責任感、気持ちをもって臨んでいる。それがプラスに、いい形になってできている」

 5月の月間打率は驚異の・419。6月もここまで・310と好調の今宮だが、楽天戦は例外だ。今季15打数2安打、打率・133、1打点で対戦チーム別でワーストの数字が並ぶ。

 前回対戦の5月1日に、ようやく2安打した。チームも楽天には現在4連敗中で、交流戦中に首位も奪われた。裏を返せば、今宮が打てないと苦戦する証でもある。「休みを挟んで、お互い切り替えてくる。現状を見ると泥くさい1点の積み重ねが大事だと思う」。1・5ゲーム差を抜き返すには、今宮の一打が肝となる。

 規格外の美守で過去2度ベストナイン、5度ゴールデングラブ賞を獲得。通算337犠打は現役1位。攻守で職人のイメージは強いが、初の打撃タイトルも十分狙える位置にいる。

 「安打をいかに増やしていくか。いかに塁に出るかを意識しています。甘い球を仕留められたらと思います。シンプル、コンパクト、振り過ぎないの3つを意識し、速い打球で間を抜いたり、いい形になっている。今のところいい方向に向いている。結果、どうなるか」

 7月で31歳になる。不思議と打撃タイトルには縁がなかった選手会長は、出塁率でも現在リーグ3位。最多安打、首位打者、最高出塁率…。期待は膨らむ。チームにとっても、個人タイトルにとっても、楽天撃ちが最大のキーポイントになる。(井上 満夫)

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2022年6月14日のニュース