プロ注目の履正社・光弘 “中12時間半”激戦も「いつもと同じ」で2安打 17日決勝は大阪桐蔭戦

[ 2022年5月16日 05:30 ]

春季高校野球大阪大会準決勝   履正社6-4東海大大阪仰星 ( 2022年5月15日    シティ信金スタ )

<東海大仰星・履正社>4回2死三塁、履正社・光弘は右越え適時二塁打(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 大阪大会準決勝では多田晃監督(43)の新体制で初の公式戦に臨んでいる履正社が東海大大阪仰星を6―4で下した。プロ注目遊撃手の光弘帆高(3年)が2安打1打点と打線をけん引。17日の決勝で今春選抜王者・大阪桐蔭と対戦する。

 力強い切り込み隊長が、新生・履正社をけん引した。2安打1打点と存在感を発揮したのは、1番・光弘だ。

 まずは4回。1点を先制し、なおも2死三塁から、スイングスピード最速139キロの強振で右翼線適時二塁打を放ち、追加点をたたき出した。そして3点リードの6回には無死一塁から技ありの左前打で好機を拡大。5点目のホームを踏んだ。

 前日14日に午後9時28分終了の準々決勝を戦ったチームは、約12時間半後のこの日午前9時57分開始の一戦に臨んだ。光弘自身、前夜の帰宅は午後11時20分頃だったが、「別にいつもと同じです」と意に介さず。心身両面を整え、勝ちきった。

 今大会6戦計68得点の強力打線を武器に、昨秋の大阪大会準決勝で敗れた大阪桐蔭への雪辱を期す。「打倒・大阪桐蔭を掲げ冬、オープン戦を過ごしてきました」と多田監督。光弘も「選抜を見ていても特別、差があるとは思わなかった。自分たちの“打つ野球”ができれば戦える」と呼応し、6年ぶり6度目の春の頂点を見据えた。 (惟任 貴信)

 ◇光弘 帆高(みつひろ・ほたか)2004年(平16)4月23日生まれ。兵庫県神戸市出身の18歳。履正社では1年秋からベンチ入り。高校通算15本塁打。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル78、79キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

2022年5月16日のニュース