岸川勝也氏　ピンチをプラスに変えた藤井　勝ちパターンの継投で使える

パ・リーグ   ソフトバンク6ー4日本ハム （ 2022年3月27日    ペイペイD ）

＜ソ・日3＞移籍後初勝利を上げた藤井（撮影・中村　達也）
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　【岸川勝也　視点】　追い詰められた状況がむしろプラスに働いた。ソフトバンクが5回1死満塁のピンチを脱した場面。マウンドに向かった藤井は「やるしかない！」と腹をくくっていた。ヌニエスの見逃し三振、佐藤の三ゴロはともに最後は力強い直球。覚悟を決めて挑んだことでしっかりと腕が振れた。

　150キロ超の直球に加え、フォークとスライダーも操れる。特にフォークは左右に流れることなく、その落差は相当なものだ。場面によってはファウルを打たせるなど、カウント優位での投球ができれば十分に勝ちパターンの継投で使える。

　チームは開幕3連勝と最高のスタートを切った。攻撃面ではエンドラン、バスターなど積極的に仕掛けていく姿勢が見えた。チャンスでいかにして走者を進め、いかにして還すか。攻撃陣の意識改革をこのまま続けていってほしい。（スポニチ本紙評論家）